週に一度のグランピング出勤? 地方創生の鍵は副業にあり

白馬のFIELD SUITE HAKUBA produced by Snow Peak。今後は各テントにトレーラーハウス「住箱」が設置され、真冬の宿泊も可能になる。


2日目は5時に起床。ご来光を拝み、シェフが目の前で焼き上げるガレットの朝食、最後にランチを食べて1泊2日の体験宿泊を終えた。
 
ディナーで隣のテーブルに座っていた三重県から来た家族は、「スイスの旅行を思い出させる白馬の山々と、一流のシェフが地元の食材で作る料理を一緒に体験ができた。白馬を愛する地元スタッフの細やかなサービスも嬉しかった」と感想を残していた。
 
今回宿泊をしていたのは全員日本人だったが、「FIELD SUITE HAKUBA」は今後、利用者の半分以上が外国人観光客になることを想定している。白馬の美しい自然は、スキーをしない外国人からも強い人気を集めており、近年では、廃業したペンションなど、地元の施設を土地ごと買い取る中国人やオーストラリア人も増えているという。
 
現在、兼業や副業を容認、推進している企業は全体の約20%。その影響もあり、Joinsをはじめ、地方創生を目的とした人材マッチングサービスは増えている。

「FIELD SUITE HAKUBA」が成功ケースになれば、大都市の人材と地元住民が一緒になって地方の活性化を目指す地域が増えるかもしれない。

文=守屋美佳

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