年俸6000万円で新人王に 大谷に送られる称賛と期待の声


メジャーリーグファンにとっては、この全米野球記者協会の各賞の発表で1年がしめくくられ、あとはスプリングトレーニング(日本で言うオープン戦)まで退屈な数カ月が続くことになる。同時に、来季の布陣について、ファン同士の会話がさまざまになされる。FAやトレードの話題がダラダラと続くことになるが、高い報酬を払って活躍できなかった選手にはとくに厳しい目が向けられる。

年俸6000万円で新人王に

その意味で、25歳未満の外国人選手の、MLB規定の上限年棒約6000万円で、新人王に輝くほどの大活躍をした大谷選手には、来季が始まるまで、その強烈なコスパに賛辞が送り続けられるということになる。他のチームのファンも大谷選手には正当な評価を送り、むしろ、「いつか翔平がうちに来ないかな?」という話題で盛り上がることになるはずだ。

もちろんエンゼルス・ファンにとっては、球団創設57年の歴史で、やっと生まれた3人目の新人王選手だ。話題づくりとしてのインパクトも大きい。今年、エンゼル・スタジアムでは、大谷選手の写真が至る所に飾られ、攻守交替時のバックスクリーンの球団PR動画には、大谷が投打ともに現れた。開幕早々から大活躍したことは、さまざまな意味で大谷効果に拍車をかけたといえる。



肘の手術のリハビリもあり、来季は打者に専念すると言われているが、もし、フルシーズン打者として出場したらどんな記録が生まれるだろうかと、全米の野球ファンが熱い視線を、大谷選手に向けていることは確かだ。

連載 : ラスベガス発 U.S.A.スプリット通信
過去記事はこちら>>

文=長野慶太

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事