ボジョレーヌーボーとは 日本は輸入量世界一 

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今年のボジョレー・ヌーボー解禁日は、11月15日。この日は毎年多くのイベントが開催され、各地で賑わいをみせる。日本人に愛されるワインの代表格「ボジョレー・ヌーボー」とは、そもそもどんなワインなのか。

全輸出量の約半分は日本に

ボジョレー・ヌーボーとは、フランスのブルゴーニュ地方南部、ボジョレー地区でその年に収穫されたぶどうで造る新酒のこと。「ヌーボー」は、フランス語で「新しい」を意味する。

2017年、ボジョレーを多く輸入した国別ランキングは、1位が日本。2位がアメリカ、3位にカナダが続く。

日本は世界で最も重要なマーケットだが、2004年の約1250万本をピークに、2013年以降減少を続け、現在の市場規模はピーク時の半分程度になっている。

最初の解禁日は1951年12月15日

もともとボジョレーは、その年の収穫を祝うため、地元で出来たばかりのワインを飲む習慣から始まった。

ボジョレーの原料品種、ガメイは炭酸ガス浸漬法という醸造技術を用いると、若いうちからフルーティで美味しく飲めるワインに仕上がる。それがボジョレー近くの大都市リヨンでも楽しまれるようになり、そのブームは多くのレストランが集まるパリへと飛び火した。

フランス全土でボジョレーの人気が高まったことに伴い、出荷を急ぐ造り手や商人が増え、発酵が完全に終わっていないワインが出回るようになった。

解禁日を設けることになったのは、こうした粗悪品の流通を防ぐため。最初の解禁日は1951年12月15日に定められた。

その後幾度と変更され、1985年から、現在の11月の第3木曜日に改定された。日付変更線の関係から、日本はフランスよりも先にボジョレーを飲むことができる。
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文=フォーブスジャパン 編集部 写真=gettyimages

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