全輸出量の約半分は日本に
ボジョレー・ヌーボーとは、フランスのブルゴーニュ地方南部、ボジョレー地区でその年に収穫されたぶどうで造る新酒のこと。「ヌーボー」は、フランス語で「新しい」を意味する。
2017年、ボジョレーを多く輸入した国別ランキングは、1位が日本。2位がアメリカ、3位にカナダが続く。
日本は世界で最も重要なマーケットだが、2004年の約1250万本をピークに、2013年以降減少を続け、現在の市場規模はピーク時の半分程度になっている。
最初の解禁日は1951年12月15日
もともとボジョレーは、その年の収穫を祝うため、地元で出来たばかりのワインを飲む習慣から始まった。
ボジョレーの原料品種、ガメイは炭酸ガス浸漬法という醸造技術を用いると、若いうちからフルーティで美味しく飲めるワインに仕上がる。それがボジョレー近くの大都市リヨンでも楽しまれるようになり、そのブームは多くのレストランが集まるパリへと飛び火した。
フランス全土でボジョレーの人気が高まったことに伴い、出荷を急ぐ造り手や商人が増え、発酵が完全に終わっていないワインが出回るようになった。
解禁日を設けることになったのは、こうした粗悪品の流通を防ぐため。最初の解禁日は1951年12月15日に定められた。
その後幾度と変更され、1985年から、現在の11月の第3木曜日に改定された。日付変更線の関係から、日本はフランスよりも先にボジョレーを飲むことができる。