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I write about the future of mobility and evolution of transportation.

今年の6月、高速鉄道システムについて話すイーロン・マスク(Photo by Joshua Lott/Getty Images)

イーロン・マスクの大計画は大抵、クリーンエネルギーや電気自動車、火星移住計画、地下に建設中の超高速交通システムといった革命的な技術を伴うものだ。だが、この億万長者の起業家は米国の各都市に対し、自らの現実的な側面も知ってほしいと望んでいる。

マスク率いるトンネル掘削会社のボーリング・カンパニーは、真空状態に近いトンネル内で人が乗った「ポッド」が宙に浮いて移動する「ハイパーループ」以外にも、実現を目指していることがある──。

カリフォルニア州ロサンゼルスで先ごろ開催された全米都市連盟のサミットに出席したマスクは、参加したおよそ3800人の市長や市職員らを前に、そう売り込んだ。

エリック・ガルセッティ市長とステージ上で対談したマスクによれば、ボーリングの最初の地下高速輸送システムは、早ければ4年後にも運行を開始できる見通しだ。そして同社はそれと同時に、あまり派手さのないサービスも手掛けたい考えだという。

聴衆を前にマスクは、「ボーリングは上下水道や電気の配管用のトンネルなどの掘削も行う予定だ」と発言。「私たちは下水処理のためのトンネルを軽く扱うつもりはない。喜んで取り組みたい」と述べた。

マスクはそのほか、ボーリングが掘り出した土や岩を使って強度の高い建築資材を作ることができそうだとして、レンガ製造業への参入の可能性にも言及している。

試験用トンネルは来月開通

ボーリングは12月10日、マスクが最高経営責任者(CEO)を務める宇宙開発ベンチャー、スペースXの拠点(ロサンゼルス郊外のホーソーン)の敷地に設けた地下高速輸送システムの試験用トンネルを初公開する予定だ。

マスクは向こう数年内に、ロサンゼルスの地下にドジャー・スタジアムといくつかの地点を結ぶ路線を開通させたい考え。また、イリノイ州シカゴの商業地区とオヘア空港を結ぶループの建設を進めているほか、東海岸のいくつかの都市でも同様のプロジェクトの準備を進めている。

編集=木内涼子

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