3. 競合や供給の増加
ギグワーカーが増える中で競争も激化していることは、いくつかの調査で示されている。これは需要と供給の問題だ。供給が増えれば、受け取れる料金は安くなる。
妥当で公正な料金と、同じ仕事に対して競合が提示する料金との間で折り合いをつけることは大変だろう。金額が安くなれば、その分仕事量を増やす必要があり、仕事のストレスも増える。
4. 支払い関連のトラブル
ギグワーカーやフリーランサーの多くは、支払遅延や未払いなどの問題に直面する。こうした場合、法的手段を取るための必要資金がなければ、できることは限られてくる。
さらに、支払い手段に関しても問題がある。多くの請負元や仲介業者は自らに都合のいい支払方法を取りがちで、ギグワーカーが手数料などを負担しなければならないことが多い。
5. 自営の大変さ
ギグワーカーは個人起業家となるため、マーケティング、顧客との関係構築、契約、経理など、経営に必要なことは全て自分でしなければならない。これらは時間のかかる作業で、実際の収入を生む仕事に割ける時間を奪ってしまう。また、こうした分野に知見がなければ、外注の必要性が生じる。納税義務も忘れてはならない。税務書類を準備し、然るべき手続きをする必要がある。
ただ、次のことは覚えておいてほしい。「普通」の仕事のわずらわしさから逃れたい人にとって、新たなギグエコノミーの世界でフリーランサーとして働くことには素晴らしい利点がある。独立し、仕事量を自分で決める自由があり、「アップワーク」や「リンクトイン・プロファインダー」といった数多くのギグエコノミーサービスで紹介される仕事を好きなように組み合わせられる。
重要なのは、現実的になること。フリーランスの魅力には、挑戦や困難も伴うことを理解しておこう。それに備えておけば、対処しやすくなるだろう。