ビジネス

2018.11.13

アップルの次世代ヘッドホンは「自動で左右を認識」か

Photo by Stephen Lam / Getty Images

アップルは来年、完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」の新モデル「AirPods 2」を発売する見通しだが、これとは別のプロダクトとして独自のヘッドホンの製造計画を進めていることが明らかになった。

ニュースサイト「9to5Mac」が、アップルが取得したヘッドホンの特許について報じている。このヘッドホンはユーザーの左右の耳を自動的に認識する機能を備えており、スマートスピーカーの「HomePods」と同様の「ビームフォーミング」技術が搭載されている。

従来のヘッドホンはLとRの文字を確認し、左右の耳に合ったイヤーカップを着用しないと、ステレオ再生を正しく行えない。しかし、特許資料に描かれたアップルのヘッドホンは、左右を逆に装着してもデバイスが自動的にそれを検知し、正しいステレオ再生を行う機能を備えている。

これは従来存在しなかった画期的テクノロジーといえる。Patently Appleに掲載された特許資料から、このヘッドホンのイヤーカップには各5つのマイクが内蔵されており、ユーザーの声から左右の位置を判別することが分かる。つまり、ヘッドホンに話しかけることで、左右を認識させるのだ。

また、もう一つの画期的なテクノロジーがビームフォーミングだ。これは、イヤーカップに内蔵されたマイクがユーザーの声を優先的に聞き取り、通話中やSiriを利用する際に無関係なノイズを拾わないようにする機能。これにより、操作性が格段に向上する。

特許資料には、このヘッドホンがANC(アクティブノイズキャンセリング)技術を採用し、騒がしい環境下でも快適に使えることが記されている。

ここに記された内容はあくまでも特許資料であり、このままの形で実際の製品に仕上がるかどうかは定かではない。また、果たしていつ発売になるものかも不明だが、このヘッドホンが発売されれば、非常に画期的なデバイスになることは間違いない。

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事