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2018.11.26

東京のダイニングシーンを変えた男がバング&オルフセンの「魔法」に魅せられた理由

タイソンズアンドカンパニー 代表取締役社長 寺田心平

極上のサウンドとデザインが、世界のブルジョワを魅了する「バング&オルフセン」。タイソンズアンドカンパニーの社長、寺田心平がその世界観に共鳴した、あるステキな理由。


10月、デンマークが生んだハイエンドオーディオの名門、バング&オルフセン(B&O)の最新スピーカーが、青山の有名ダイニング「CRISTA」(クリスタ)に届いたとき。店を運営するタイソンズアンドカンパニーの社長、寺田心平は、こんなことを言った。

「最近、すっかり音楽を聴かなくなりました。自宅でスピーカーを前にじっと聴き入ることなんてとてもできない。ところがこのオールインワン ワイヤレススピーカーを使ってみたら、音が室内全体に広がるので、どこにいても同じように聴こえる。B&Oの音色がライフスタイルの一部になりましたよ」 

美しい円すい形ボディの上部を、指でスワイプした彼は、ブルー・ミッチェルのトランペットが聴こえてくると、こう続けた。

「いわば、空間で聴くかたちですよね。お客さまは食事や会話をしながら、無意識のうちに極上のサウンドを体験する。好きな曲でもかかれば、いつの間にか感動しているかもしれません(笑)。そんな世界観を演出するB&Oと、私のビジネスのアプローチには重なるところがあるのです」 



寺田には、原体験がある。

バブルの時代、人々は流行の最先端を求め、都心から開発に沸く湾岸エリアに集まった。倉庫を改装した芝浦のクラブがナイトシーンを飾り、美しい水辺が残る天王洲は文化人やカップルの人気を博した。しかしその後バブルが崩壊し、客足は遠のく。

そんな1997年、寺田倉庫はレストラン「T.Y.HARBOR BREWERY」(TYハーバー)を開業した。地域を盛り立てようと寺田の父が始めたのだが、最初こそよかったものの業績は悪化し続け、瞬く間に倒産寸前の危機に陥る。寺田は、その噂を台北で耳にした。
 
カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院で学んだ彼は、「アジアを駆け抜けるビジネスマン」を夢見て、台湾の財閥系企業に就職。社会人としての1歩を踏み出したばかりだった。が、再建を決意し、99年帰国。運営会社の経営を引き継いだのだ。

ところが、現場は想像以上に荒れていた。不入りと使い込みでキャッシュは底をつき、スタッフは日米両派に分かれて喧嘩ばかりしていた。そこで彼は、アメリカ人のシェフと解決策を模索し、こう言い続けた。「自分たちが行きたくなるような店をつくろう」。
 
すると、意外なことが起きた。なんと真っ先に反応したのは、店の客だった。フロアが“ガヤガヤ”と賑やかになり、リピーターが増え始めたのだ。

「楽しい箱にしたい。そんなスタッフの意識の変化が、いわば最高のBGMをつくった」

CICADAの魔法

──誰もがみな、偉大なことをできるわけではない。だが、私たちは偉大な愛をもって小さなことはできる。(マザー・テレサ)
 
寺田の座右の銘だ。飲食店経験ゼロ、社会人経験1年弱の身だったが、「スタッフ、お客さま、そしてお店に対する興味と愛情は、いつ何時でも失わなかった」。そんな姿勢が事業を軌道に乗せた。業績は回復し、3年後には黒字転換。その成功を足がかりに激戦区の山の手界隈に進出した。
 
2003年に広尾でタパスの先駆け「CICADA」(シカダ、12年表参道に移転)。06年に青山でNYスタイルの「beacon」(ビーコン、現クリスタ)。そして11年に代官山で、世界を旅した大人たちが集う「IVY PLACE」(アイヴィープレイス)を開業。

そのいずれもが予約の取りにくい人気店として知られることとなり、業界誌や専門家は高く評価。「クオリティが高いのに排他的でないカジュアルレストラン」として東京のダイニングシーンに新風を吹き込んだ。
 
では、寺田はなぜ、次々とそんな息の長い人気店をつくることができたのか。
 
レストランをつくるとき、彼は世界観の表現を何よりも大切にする。「自分たちが行きたい店」を基本コンセプトに、お客さまにどんな体験をさせたいかを徹底的に考える。すなわち、プロダクトアウトだ。買い手のニーズを重視するマーケットインではなく、あくまでも売り手の考え方を優先するのである。
 
他方、そのアプローチを飲食ビジネスに採用すると、プロジェクトが長期化することがある。出店場所の決定に時間を要するのだ。
 
例えば、2店舗目のシカダの場合。物件探しは「自分の直感だけを頼りに1年以上かけて100軒近く見て回った」。寺田は候補を見つけると、周辺を日夜1週間かけて観察する。街の空気感をつかむことができれば、いよいよ店の世界観を描く。

「これだけのプロジェクトなのだから、お客さまも楽しいに違いない」と確信するまで徹底的にこだわり、考え抜く。そしてデザイナーと納得がいくまで「感覚のすり合わせ」をする。すべては「顧客が大切な人と過ごす時間」のために。
 
レストランには、人を幸せにする“魔法”の力がある─。彼は、よくそれを口にする。スタッフのさりげない笑顔や、なにげない話題、ささいな心遣いが、訪れた人を楽しませ、心を豊かにし、そして幸せにするという。もちろん、さりげない選曲が感動を生むことも。

心を揺さぶる体験を伝えたい
 
1924年、ニューヨーク。デンマークの青年、ピーター・バングは「音の出る映画」を初めて体験し、感動する。そして翌年、「人々が“魔法”にかかったように魅了されていく体験を創造する」ことを理念に、バング&オルフセンを創業。以来、最先端の技術と先鋭的なデザインで、人々の心を揺さぶるような体験を提供してきた。
 
そのものづくりの姿勢は、「大切な人と過ごすかけがえのない時間」に対し、音はどうあるべきかを徹底的に問うこと。すなわち、プロダクトアウトだ。
 
寺田は、そこに共鳴する。そして、360度スピーカー「Beosound 2」の上部を、指でタップし、すっかり話に感動していた記者の魔法を解くと、こう言うのだった。

「体験を通じて人々の心を動かす。そんな魔法のようなひとときを、これからもつくっていきたいですね」


ワイヤレス360度スピーカー「Beosound 2」
至高のサウンドが空間全体に広がり、全身を包み込む。Googleアシスタント搭載機種の仕様は、アルミニウム、ブラストーンの2色。電話やスマートホームの操作も可能。もちろん、音楽再生中でも指示を聞き分ける。¥295,000(税抜)
撮影場所は、季節感あふれるモダングリル&バーCRISTA。
CRISTA(クリスタ)東京都渋谷区渋谷1-2-5 ☎︎03-6418-0077 ランチ11:30〜14:00L.O.(土・日・祝15:00L.O.)/ディナー17:30〜22:00L.O.(日・祝21:00L.O.)/バー24:30L.O.(日・祝22:30L.O.)



寺田心平◎1972年東京都生まれ。95年慶應義塾大学卒業、98年カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院修士課程修了。台湾企業を経て、99年帰国し、祖父が創業した寺田倉庫の子会社ティー・ワイ・エクスプレス(現タイソンズアンドカンパニー)に入社。2002年代表取締役社長に就任。

バング&オルフセン
https://www.bang-olufsen.com

Promoted by バング&オルフセン / text by Hideyuki Kitajima / photographs by Shuji Goto / edit by Akio Takashiro

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