同誌は今年8回目となる読者アンケート調査で、人々がプライベートジェットを使う理由や、プライベートジェットに求めるもの、目的地や同乗者などについて尋ねた。同誌の読者層は、プライベートジェットを使用する企業経営者や富裕層とその家族など3万5000人とされる。今年のアンケート調査の回答者数は1487人で、前年から24%増加した。
まずは良い内容から紹介しよう。プライベートジェット使用の現状と今後の予定が好調な経済の指標となるとすれば、読者の回答は楽観的な見通しを示している。今年のプライベートジェット搭乗回数について、45%が昨年と同じくらい、22%が昨年から増えた、8%が昨年から顕著に増えたと答えた。搭乗回数が少し減ったと答えたのは14%、かなり減ったと答えたのは12%だった。
また回答者の44%は、今後1年の間でプライベートジェットに乗る回数は変わらない予定と答え、34%はその回数が増える、11%はその回数が顕著に増えると答えた。搭乗回数が減るだろうとの回答は11%だった。
メディアは、プライベートジェットを富と名声の象徴として扱いがちだが、その使用理由として最も多かったのは「時間の節約」だった。その次に僅差で続いたのは「航空会社が乗り入れない空港を使える」ことだ。2位との間に大きな差をつけて3位となったのは「快適なフライト」、その少し後に「機内で仕事や会議ができること」「プライバシー」「安全性」が続いた。
プライベートジェットに求めるものに関しては、飛行可能な距離が首位となり、2位以降は経済的な運航費用、客室のサイズ、速度、製造業者、客室のアメニティーやテクノロジーが続いた。
平均的な搭乗人数に関しては、3~5人と答えた人が53%、2人と答えた人は27%、自分だけと答えた人は8%だった。プライベートジェットのコストを正当化する際には一般的に、価格を最大搭乗人数で割り、商業用フライトと比べることが多いが、6~8人が搭乗すると答えた回答者は10%、9人以上は2%にとどまった。