グリフの製造方法は革命的で比較的安価だ。味も悪くないと仮定すると、世界の現ウイスキー業界で完全破壊は起きるだろうか?
エンドレス・ウエストの投資家の一つであるインディーバイオ(IndieBio)の創業者、アービンド・グプタは先述のウォールストリート・ジャーナル紙の記事で、同社の今後には大きな可能性があると述べている。「このビジネスの可能性は、ウーバーと並ぶ規模だ。商品が不足している状態から豊富な状態へと変えることで、業界を再編できる」とグプタ。
「エンドレス・ウエストが、超高級ウイスキーに匹敵しつつ安価で、非常にうまく設計された飲み物を作ることができれば、従来のウイスキー業界はどうすればよいのか? 進化し、より良い商品をより安価に提供するしかないだろう。それは、あらゆる人にとって良いことだ」
エンドレス・ウエストが完全に業界を破壊するかどうかについて私は分からないが、ほぼ全てのウイスキー生産国には、試す価値や販売する価値、味わう価値のあるウイスキーを製造する企業があることを私は知っている。エンドレス・ウエストも、その一つなのだろう。
この商品を試すチャンスが近々来るとよいなと思う。同じような味の従来型ウイスキーとグリフを目隠しで比べ、その違いを見抜けるかどうかを試すのが待ちきれない。もしどちらがグリフなのか分からなければ、私はグプタに同意し、サンフランシスコの研究室で革命が起きていることを信じるかもしれない。