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2018.11.12

米有力テック企業FAANGに続く「TAND」の将来性

Ken Wolter / Shutterstock.com

A:アクティビジョン・ブリザード

世界最大規模のゲームソフト会社であるアクティビジョンは、その優位性をさらに高めようとしている。「コール・オブ・デューティ」「ウォークラフト」「キャンディークラッシュ」など収益源となっている人気のゲームタイトル・シリーズだけでなく、急成長するeスポーツ業界のおかげだ。

同社は今年7月、「オーバーウォッチ」リーグの放送権に関してディズニーと複数年契約を結んだ。これにより、ディズニーは傘下のESPNやディズニーXDで同リーグの試合を放送することになる。

N:エヌビディア

デスクトップPCやタブレット、スマートフォン、ゲームコンソール、自動車などに使われるグラフィック処理ユニット(GPU)で知られてきたエヌビディアは短い期間のうちに、機械学習や自動運転の分野で主導的な役割を担うようになった。

実際のところ、人工知能とゲームの世界では今後、同社が何らかの役割を果たすことなく、進展がみられることはほとんどないと言える。チップ開発を手掛ける各社の成長を促すことにつながるこれらの分野で、あまり競争がないことが原因だ。

D:ディズニー

スポーツ中継のライブストリーミングとオンデマンド配信を行うディズニー傘下のESPN +には今年、わずか5カ月ほどの間に100万人以上が加入した。また、ディズニーが計画しているネットフリックスと同様のサービスは、来年中の開始が見込まれている。

新たなサービスにより、「スターウォーズ」のほかピクサーやマーベルの映画やショーなど、人気のコンテンツが視聴できるのはディズニーのみになると考えられる。「世界で加入者4000万〜5000万入を目指す」と聞けば、非常に高い目標のように思えるが、それでもディズニーには、その実現が可能だろう。新しいサービスが、子供を持つ多くの人たちにとって必要不可欠なものになるためだ。

(フォックスの買収により)動画配信サービスHulu株の60%を保有することにもなるディズニーの地位は、今後さらに強化されることになる。

編集=木内涼子

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