・ 老後資金はどう貯めるのか
退職後の生活など、まだずっと先のことのように思えるものだ。だが、老後のための貯蓄に回す分を惜しめば(住宅購入のために貯金しようとすればそうなりがちだが)、65歳になって痛い目に合うことになる。確定拠出年金(401k)に加入し、少なくとも会社からマッチング分をもらえるようになるだけの金額は拠出しておくべきだ。
・ 家計に無理はないか
購入を検討している住宅のことでどれだけ気持ちが高まっても、合理的に考えて無理のない範囲での支払い計画を立てなければいけない。住宅ローンの支払い、住宅所有者保険の保険料、税金を含む住宅関連の支出を、月収の28%以上にしないことが賢明だとされている。
・ 同じ場所に何年住むつもりか
少なくとも7年間は同じ場所に住むつもりでなければほぼ間違いなく、購入するより賃貸物件に住んだ方がいいという。その住宅に相当の長期間にわたって住んだ場合以外は大抵、住宅の売買に伴う支出が物件の価値の上昇分を上回る。
・ 持ち家があることの重要性
初めて住宅を購入しようと考えている人は、その家に何年住むつもりなのかに加え、「その家に住む目的は何なのか」を改めて考えてみる必要があるという。
目的は、その家を改築して価値を上げることなのか、その家を持つことによって何かの出費を抑えることなのか、複数持っている不動産の一つとすることなのか、あるいはその他に何か、住宅を所有しているべき理由があるのだろうか──?