23~40歳を「ミレニアル世代」として行ったこの調査では、人生において最も重要なものは何かという質問に対し、「持ち家の購入」を挙げた人が72%に上った。
家を持つこと以上に重視している人が多かったのは、「退職後の生活が維持できること」(80%)ことだけだ。持ち家があることは「結婚」(50%)、「子どもを持つこと」(44%)以上に重要だと考えられている。
また、ミレニアル世代のうち、住宅の購入を「個人的な成功」「金銭的な成功」と考える人は、それぞれ53%、45%に上った。さらに、回答者のおよそ75%は、「向こう2~5年のうちに家を買う予定だ」と答えた。
住宅を所有していない人にその理由を尋ねたところ、多かった回答は次のとおりだった。
・ 十分な頭金が貯まっていない(44%)
・ 数年後に自分がどこに住んでいるか分からない(33%)
・ 自分が欲しいと思うような家を買うだけの経済的な余裕がない(23%)
・ 自分が住みたいと思う地域で家を買うだけの経済的な余裕がない(20%)
・ クレジットスコアが低い(16%)
・ 学生ローンの返済が終わっていない(10%)
以下、米国内の異なる地域で活動する5人のフィナンシャル・プランナーが考える「ミレニアル世代が住宅購入前に最もよく考えるべきこと」を紹介する。
・ 本当に持ち家が欲しいのか
私たちは文化的に、“家を買うこと”が成功の指標であり、借家暮らしでは“何かが欠けている” と考えるように習慣づけられてきたという。若い世代は、住宅を所有することが自分にとって適切なことであるのかを考え、判断する必要がある。
家を持てば多くの場合、出費が増える。メンテナンスも必要であり、そのための時間を取らなくてはならない。仕事やその他の理由で引っ越すことになった場合は売却することになるが、それもそう簡単なことではない。
住宅を購入したいと言うミレニアル世代にそれはなぜかと尋ねると、「誰かがそう言ったから」ということが非常に多いという。