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I've won several journalism awards, and my writing on travel has appeared in The Los Angeles Times,

WOWエアの飛行機(Johann Ragnarsson / Shutterstock.com)

アイスランド航空は今週、同じくアイスランドの航空会社WOWエアを買収すると発表した。アイスランド航空グループは5日朝の発表で、格安航空会社(LCC)であるWOWエアの全株式を購入することに合意したと発表。買収は株主の承認が必要となる。

また一つの“北欧系”航空会社に冬が訪れた形だ。欧州では2017年以降、英モナーク航空や独エア・ベルリン、スイスのスカイワーク航空、ベルギーのVLM航空、キプロスのコバルト・エアといったLCCが次々と姿を消している。最近ではデンマーク/ラトビア系のプリメーラ・エアが経営破綻し、大きな混乱をもたらした。筆者は先日の記事で、こうした業界再編の動きが続くと予想していた。

アイスランド航空によると、同社とWOWエアは別のブランドとして操業を続ける。アイスランドを代表する航空会社である同航空は、一般的にはフルサービス航空会社(FSC)と認識されている。1937年に創業し、アイスランドのケフラヴィーク国際空港を本拠として約48カ所に就航している。

一方WOWエアは典型的な超格安航空会社とされ、買収発表後もシカゴ・レイキャビク間99ドル(約1万1000円)、ニューヨーク・ベルリン間159ドル(約1万8000円)など、超格安片道運賃を宣伝している。本拠はアイスランド航空と同じくケフラヴィーク国際空港で、創業は2012年。現在の就航地は36カ所だ。鍵を握る大西洋横断便の市場で両社が占める割合は、合わせると約3.8%となる。

両社の統合には問題が待ち受けているかもしれない。別ブランドとして操業を続けるとしても、FSCとLCCという対局的なビジネスモデルを統合し、マーケティングすること自体に課題がある。

両社は所有する航空機も大きく異なる。アイスランド航空は全航空機をボーイング社から購入しているようで、保有機材は発注中のものを含め757型が24機、767型が4機、737MAX型が16機だ。一方WOWエアは、エアバスA321型14機、A320型3機、A330型3機を運航している。そのため少なくとも初期段階では、アイスランドエアの操縦士がWOWエアの航空機を操縦したり、WOWの整備士がアイスランド航空の航空機を整備したりすることはできないとみられる。

編集=遠藤宗生

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