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15歳の連続起業家 Aaron Golbin(photo courtesy of Aaron Golbin)

15歳の連続起業家として注目を集めるのが、ニューヨーク在住のAaron Golbinという少年だ。GolbinはAI(人工知能)を活用したデータプラットフォームの「DebateIsland.com」を立ち上げたほか、人々がユダヤ人虐殺などの歴史を共有できるサイト「LostCry.com」を設立。さらに、ゲームを通じて節約が学べるプラットフォームの「BestDealWins.com」を始動した。

「子供の頃からインターネットが好きで、新たなテクノロジーやイノベーションに関心を持ってきた」とGolbinは話す。彼は2014年にオンラインでプログラミングを学び始め、様々なコードを学習した。その2年後にGolbinはネット上でディベートができるサイトを立ち上げた。

「DebateIsland.comを立ち上げたのは、ネット上のディベートをもっと多くの人に楽しんでもらいたいと思ったから。カジュアルからフォーマルまで4つのスタイルを用意して、全ての人が楽しめる場にしている」という。DebateIslandは現在8000名のユーザーを抱え、ディベートの件数は2000件に達している。

そして、2017年に彼は2番目のプロジェクトのBestDealWins.comを立ち上げた。「節約は多くの人の暮らしのなかで重要なテーマだ。ゲームを通じてそのやり方を学べる場をつくりたいと思った」

その後、92歳の祖母のアイデアをもとに立ち上げたのが、LostCry.comだった。ホロコーストの時代を生き延びた祖母は、当時の辛い体験を綴った日記をGolbinに読ませ、彼はそれをみんなで共有できるプラットフォームを設立した。

「家族が体験した過去の苦労や、戦争時代の経験、移民や公民権運動の歴史を共有できるプラットフォームとして、LostCry.comを設立した」とGolbinは話す。

Golbinは独自に開発したDebra AIを、DebateIsland.comに導入し、非常に高い確度で討論に勝ったのが誰であるかを判定している。ただし、Golbinはサービスを運営する上での課題にも直面している。

「良いプロダクトを作っても、正しいマーケティング戦略がなければ多くの人に使ってもらうことはできない。この課題を解決するために、可能な限り多くの人にコンタクトをとり、アドバイスを受けてきた」

Golbinはサービス運営にあたり、ごくわずかな費用しか用いていない。最大のコストは自分自身の時間だと彼はいう。彼は15歳にして、時間のマネージメント術を身につけている。「起業家にとって大事なのは、効率的に時間を使うことだ」とGolbinは話した。

彼のサービスは現状では収益化を果たせていない。しかし、今後は広告や寄付、有料会員からの売上を見込んでいる。空いた時間には本を読み、政治や経済に関するニュースにも注意を向けている。また、今後のビジネスに役立つテクノロジーも学習し、他の若い起業家たちのメンターになりたいと考えている。

彼のような年齢で、これほどしっかりした起業家マインドを持っている人は珍しい。あらゆる世代の起業家たちが、Golbinの姿勢からなにかを学べるはずだ。

編集=上田裕資

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