ビジネス

2018.11.08

スタバがウーバーイーツ対応、LINEと包括提携も CEO初来日で発表

スターバックスコーヒーCEO ケビン・ジョンソン

11月8日、スターバックス・コーポレーションが日本市場での今後の展開として、LINEとの包括提携や、ウーバーイーツの導入を発表した。
 
人と人の新たなつながりを生み出す「サードプレイス」(家でも職場でもない第3の場所)としての役割を高めると同時に、モバイル事業を重点的に強化する方針だ。
 
会見には、CEO就任後初の来日となるスターバックス・コーポレーションCEOのケビン・ジョンソンが出席。スターバックス コーヒー ジャパンCEOの水口貴文とともに、日本市場への期待を語った。

現在、日本店舗には1日約80万人が来店。1996年に日本に出店して以来、一度も売り上げを落とすことなく成長してきた。
 
11月9日からウーバーイーツ導入



フードやドリンクが自宅に届くデリバリーサービス「ウーバーイーツ」の導入を、11月9日から開始。まずは新宿2店舗と六本木1店舗で実施され、これから2年間で規模を拡大する。
 
最初に扱うのは、ラテやカフェ モカ、シナモンロールやドーナツなど、一部のドリンク・フードのみだが、対象商品は徐々に拡充する予定だ。

LINEとの包括的戦略提携



19年上半期からLINEとの包括的な戦略提携を開始する。まずはソーシャルギフトを予定している。
 
さらに19年後半からは、スタバの決済プラットフォーム(スターバックスモバイルペイメンツ)とLINEの決済プラットフォームを統合。LINE上で支払いが可能になる予定だ。
 
来店前に注文、「モバイル・オーダー・アンド・ペイ」を導入

19年中に、アメリカなどで実施している「モバイル・オーダー・アンド・ペイ」を導入開始。これは来店前に予め注文&決済できるサービスだ。

事前にオーダーを済ませておけば、店舗に到着したら列に並ぶことなく、すぐに完成したフードやドリンクを受けることができるようになる。
 
今後3年間にわたって、新規100店舗増加

これまでの2年間と同じく、これから3年にわたって、年間100店のペースで新規出店を続けていく。
 
スターバックスは現在、日本47都道府県で1392店舗を運営しており、店舗数は世界で4番目。ケビンは、モバイル市場が強化されている現在だからこそ、気軽に立ち寄れる実店舗がますます重要になると強調した。
 
日本店舗でも2020年半ばまでにプラスチックストロー撤廃



日本の全店舗でも、20年半ばまでに使い捨てのプラスチックストローの撤廃。米店舗ではすでに同様の方針が示されていたが、日本店舗での撤廃が公式にアナウンスされたのは、今回が初めてだ。
 
アイスコーヒーやアイスティーはストロー不要のカップで提供するほか、ストローが必要なカスタマーには環境に配慮した代替ストローを用意。19年春から、一部店舗で代替ストローの提供を始める。
 
最高品質のコーヒーをその場で焙煎する「スターバックス リザーブ ロースタリー」を2月28日、中目黒にオープン



世界各地から調達した最高品質コーヒーをその場で焙煎、抽出する「スターバックス リザーブ ロースタリー」を、19年2月28日に、中目黒にオープンする。

同店の建築・設計を手がけるのは、建築家の隈研吾。「スターバックス リザーブ ロースタリー」の出店は、シアトル、上海、イタリア、ニューヨーク(19年オープン予定)に続く5店目。

文=野口直希 写真=gettyimages

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