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CAMPFIRE代表取締役 家入一真(左)、yutori代表取締役 片石貴展(右)

機能性・実用性を求める“モノ消費”から、体験を重視した“コト消費”へ。世間ではそう言われている。しかし、CAMPFIRE代表取締役・家入一真とyutori代表取締役・片石貴展の関心は別のところにあった。

「若い世代はモノに哲学性を求めている」

片石はそう話し出す。彼が代表を務めるyutoriは2018年6月に“インスタ起業”として立ち上がった。同社が運営する古着情報メディア『古着女子』のインスタグラムアカウントは、フォロワー数が19万人を超える。10月の平均いいね数は約7500、最高1万5000いいねなど驚異的なエンパワーメントメディアだ。そして2018年10月、拡大を続けるyutoriは家入一真率いるベンチャーキャピタル NOWから資金調達を行なった。

数々の事業を成功させてきた家入一真と、若い世代のインサイトを的確に捉える片石貴展。2人が感じる若者の価値観、服をはじめとした「消費のカタチ」の変化を聞いた。

「インターネットが好き」がわからない若い世代



──家入さんはリバ邸などを通じて若い世代と関わり続けていますが、世代による価値観の変化は感じますか?

家入:非常に変化していると感じています。特に、成功の物差しが変わっているなと。1番を取りたいとか、夜景が綺麗なタワーマンションに住みたいとか、若い世代の子はそこに重きを置いてない。

片石:全く同感です。何億円でバイアウトしたとか、上場して時価総額がいくらとか、そういった従来の成功は上の世代がやり尽くしていると思うんです。もう、その先に何があるのかがだいたい見えてしまっている。同世代の子と話しても、そこに強いモチベーションを抱く人は減っていると思います。

家入:加えて、僕にとって衝撃だったのが彼らのインターネットの捉え方です。僕は20歳の頃に初めてインターネットに触れて、「インターネットを使えば言語や肌の色、性別を超えて世界中の人と繋がれる。幸せな世界がやって来る」と感じました。インターネット最高!インターネット大好き!と思っていたんです。

でも、この前リバ邸にいた20歳の子と話したら「インターネットが好きとか、よくわからない」と言われて。彼らからすれば「ハサミが好き」と言っているようなものだと。つまり、インターネットは生まれた時から当たり前のように存在しているから、認識としてはハサミのような道具に近い。



片石:その感覚は僕もわかります。小学校の頃からインターネットを使って、モバゲーで可愛いアバターの子とチャットをして(笑)。たまに「SNSを使う時に意識することは何ですか?」と聞かれますけど、僕にとっては「ご飯をどう食べますか?」という質問と一緒なんです。僕らは息を吸うようにインターネットを使ってきたので、特別な感情はないですね。

家入:下の世代の子と話しているとよくハッとさせられますね。今回、yutoriに投資を決めたのは、yutoriと片石くんたちが紡ぐ物語の参加者になりたかったからです。「投資してあげている」という感覚は一切なくて。強烈な起業家がいれば、そこに物語が生まれる。投資するときはいつも、紡ぎ出されるストーリーの参加者になりたいという思いが強いです。

構成=田中一成 写真=柴崎まどか

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