若い世代は「年中無休の好奇心」で仕事も遊びも全力投球せよ!

ギークスの曽根原稔人社長

年中無休の好奇心で、仕事も遊びも全力投球。複数のインターネット事業を展開するギークス社長、曽根原稔人が自身の趣味や若い世代に伝えたいことを語る。


ホテルサービスマン、不動産の総合サービス業務を経て、2001年、IT関連の会社を共同経営者と立ち上げ、上場を経験。07年にIT人材部門を子会社化して、独立しました。現在は、フリーランスITエンジニアネットワークを構築し、エンジニア不足に悩む企業と即戦力となるフリーランスエンジニアのマッチングサービスを展開しています。また、そのネットワークを生かし、自社でもゲームやアプリの開発・運営、映像・動画の制作、メディア運営なども行っています。

ユニークな事業としては、「グローバルに活躍できるIT人材を育てる」をコンセプトに、フィリピン・セブ島で運営している学校「NexSeed」でしょうか。特に英語とプログラミングを同時に習得する「エンジニア留学」が人気で、13年11月より約500人が卒業。IT企業への就職や起業、さらなるスキルを求めての欧米留学など、さまざまな未来に踏み出しているようで、嬉しいかぎりです。

また、本社でもセブ島のフィリピン人講師を採用し、今年3月から福利厚生の一環で英会話レッスンを始めました。僕もいま毎日午後の1時間、レッスンを受けています。最近教わった言葉でいいなと思ったのが“Don’t worry! What’s done is done.”。「過ぎたことは仕方がない」という意味ですが、「くよくよしないで先に進もうぜ!」という励ましでよく使われるフレーズです。ベンチャー企業というのは本当にトライ&エラーの果てに成功がある。だからこの言葉を心のお守りにして、社員がミスしてもそうやって声をかけようと。もちろん自分自身にも(笑)。

社員の平均年齢が若い会社なので、社員育成のためもあって、10の価値基準「Buddyの心得」というのを設けています。例を挙げると「年中無休の好奇心」「モテる人間になる」「出る杭を讃える」「『遊ぶ』も全力!」など。これは僕自身が普段意識していることなんですよ。

「 モテる人間になる」というのは、人間力を高めようという意味です。例えば、弊社の部長陣の大半は20代なので、「なるべくしてなった」という人間力を表現しないと、周りがついていきません。中途採用の部下のほうが部長より年上で、下手をすると部長がタクシーを停めるみたいなこともよくあって(苦笑)。だから、それぞれの立場にふさわしい雰囲気を身にまといましょう、と社員には伝えています。背伸びを始めれば、それは必ず成長に繋がりますから。

また、インターネットネイティブ世代は、「記憶する」から「検索で探す」という行為に変わってきていますので、自分の周辺のありとあらゆる事象に興味を持って調べる癖や、ときには自ら体験することの大切さを知ってくれたらと。仕事への気づきもあったりしますし。それが「年中無休の好奇心」ですね。

僕の好奇心は尽きません!(笑)ここ3年はボートを使ったリバーサーフにハマっています。趣味って楽しい体験でありつつ、新しい人と知り合えるというのも魅力。リバーサーフもゴルフもシガーもそれぞれに出会いがあり、学べるものが大きいです。
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構成=堀 香織 写真= yOU(河崎夕子)

この記事は 「Forbes JAPAN ストーリーを探せ!」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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