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フォーブス ジャパン編集部のキュレーター兼編集者


ビジネスの文脈で「アイデンティティ」という概念について考えると、どうしても従業員や顧客のアカウント管理を中心に考えがちだ。しかし、Oktaはそれを自社のマーケティングやブランディングの領域まで広げて考えようとしている。それも単にテクノロジーの枠に留めるのではなく、人間性の面についても考えるようにしている。

アイデンティティに関する白書やインフォグラフィックを積極的に配信するのみならず、動画キャンペーンや雑誌制作にも取り組んでいる。

制作会社エピック・メディアと作った雑誌「YOU」では、米現代文学の旗手ジュノ・ディアスのエッセイやロボット工学者・石黒浩のプロフィール記事、小説、フォトルポなど、各界の著名人によるアイデンティティ考察を多彩なイラストレーションや写真とともに紹介している。広告は小さくOktaの企業ロゴが入った1ページだけ。顧客や同社のイベント参加者、希望者に提供しているという。その意図についてカールソンは次のように語る。

「出発点は『アイデンティティ』という概念をどこまで追求できるか、というものでした。私たちの顧客にも既成概念に囚われずに考えてほしかったので、テクノロジーという枠組みから離れた雑誌というアナログな道を選んだのです。ふつうのIT企業ならきっとやらないでしょう。でもアイデンティティが果たせる範囲はあまりにも広く、多くの挑戦があるのです」

Oktaはアイデンティティという概念を自らの企業哲学と一体化させることで、顧客と共に新時代におけるそのあり方について問い直そうとしている。

写真=ラミン・ラヒミアン

マーク・アンドリーセンマイクロソフトガートナーピジョン20世紀フォックス

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