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2018.11.13 07:00

「投資家の言葉」を使え 金持ち父さんから社会起業家へのメッセージ

g-stockstudio/ GettyImages


シャラド:投資家の方々がお金を出したいと思うためには投資家の言葉で話さなければいけませんね。
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しかし、先程お話いただいた起業家になる方法を学ぶというアイデアですが、ネパールという国で、起業家になる方法を学ぶことに、どれほどの価値があるのでしょうか。

ネパールやその近隣国では多くの人が低賃金労働を強いられています。教育が不十分だから、低賃金労働しかできないのです。
 
ロバート:だからこそ子供たちは自分でお金を稼ぐ方法を身につける必要があります。なんらかのプロダクトやモデルをつくり、それに対する人々の反応を予測し、サクセスストーリーをつくる。それができれば資金を調達することもできます。
 
これは起業家にならない人にとっても、とても役立つ思考です。お話を伺っていると、あなたは解決したい課題こそはっきりしていますが、そのための道筋(サクセスストーリー)や、あなた自身がどのようなリーダーになりたいのかが、定まっていない気がします。
 
私ならソーシャルアントレプレナーになるのでなく、起業家になる方法を子どもに教える方法を考えます。それでメソッドを確立できればパッケージ化して売り出して、売り上げの何%かをネパールに寄付すればいい。
 
正直にいえば、私は、いわゆるソーシャルアントレプレナーに苛立っています。これまで私と話してきた多くのソーシャルアントレプレナーは、私に「投資」ではなく「寄付」を求めてきました。他人にお金をねだるなら、自分で稼いで寄付すればいいのではないでしょうか。
 
シャラド:私はソーシャルアントレプレナーになったつもりはありません。学校を建てたい、上質な教育をネパール中に届けたいだけなのです。そのためには、ライブ映像配信という手段も有効だと思っています。

対象はリムチュンブン市の公立学校の生徒と教師。最近、リムチュンブン市では3Gの通信インフラが構築され、通信授業ができる環境が整いつつあります。リムチュンブン市長はYouMe Schoolとの教育改革を望んでいて、クラウドファンディングが成功したら、このオンラインスクールの実施を約束してくれました。
 
ロバート:それは面白い取り組みですね。やはり「相手の言葉で話すこと」が大切なのです。それなら市長の望みに対して、あなたは「Giver」になることができている。
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市長だけではなく、もっとあなたに協力的な人はたくさんいるはずです。例えば、しょっちゅう観光するくらいにネパールのことが大好きな人をあたってみてはいかがでしょう。
 
エレベストに来ている人から資金を募って、ソリューションのモデルをつくる。どんなに小さくても将来性のあるモデルがあれば、きっと投資家も協力してくれるはずです。あなたの成功を願っています。

文=野口 直希

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