5年連続世界トップクラスの学生が集結 日本発のプラットフォームとは?

「NexGen」ファイナルイベントは、シンガポールで行われた



シグマクシス社員とインターンに参加した学生

一方、NexGenに参加することで、いい意味での「驚き」を得られたと評価する企業もある。事業戦略やM&A、業務・ITシステム、テクノロジー、プロジェクトマネジメント、新規事業開発など多彩な分野でコンサルティング・投資活動を手がけるシグマクシスだ。
 
インターン生を受け入れてみたところ、学生は自身の専門分野 (ニューロサイエンス)での研究事例から、人間の脳の構造→集団心理の働き方→新たな事業アイデアという流れで、ビジネスの提案をしてきた。
 
「学問とビジネスを発展的に行き来できる能力は、なかなか日本ではまだ多くないため、最先端の学問的な研究をビジネスにつなげる学生がいるということに驚いた」という。
 
同社は現在、「食」の領域で新たな価値を生み出し、人々の健康やライフスタイルの向上に貢献するミッションに取り組んでいる。その際に壁となっているのが、小売、家電、食品といった業種ごとのバリューチェーンが完成していしまっている国内市場の成熟ぶり。
 
消費者が本当に欲しいものを選べる環境を生み出すには、さまざまな要素の融合が可能であることが欠かせないが、供給者側が縦割りになっている現状ではそれは難しい。
 
そうした認識ゆえ、「優れたプレイヤーが集まってアイデアを出し合い、発信するエコシステムを築こうと活動してきており、そうした折に、業界も国籍も違う優秀な人財が集い、斬新な事業アイデアを共創するNexGenに出会い、その価値観と方向性にあらためて共感し、協賛を決めました」というのが参加に至る経緯だった。
 
その結果、学生たちと訪れたシンガポールやマレーシアなど伸び行く市場を目の当たりにし、国としてのダイナイミックな関わり方や、そこに集まる人々の熱さを感じとることができたそう。同時に、日本企業の共創におけるリーダーシップを発揮していきたい、という思いを強くしたという。

このように、今年のNexGenに参画した企業はそれぞれに強いインプレッションと大きなリターンを得た。6回目となる来年のNexGenには、どのような出会いと気づきが待っているだろうか。

文=フォーブス ジャパン編集部 写真=Bryan Hooi

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