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アップルウォッチ (Photo by Stuart C. Wilson/Getty Images)

アップルが「アップルウォッチ シリーズ4」を発表したとき、最もアピールしたのは健康機能だった。ECG(心電図)機能はまだ利用できないものの、同社はその革新性を大いに喧伝した。

ECGの他に世間の注目を集めたのが、「転倒検出機能」だ。シリーズ4からユーザーが転倒したり、つまずいたことを検知する先進的なアルゴリズムが実装されている。例えば、腕が早いスピードで振り上がったり、落ちたりするとアップルウォッチはそれを「激しい転倒」と検知していくつかのアクションを実行する。

まず、アップルウォッチは「Taptic Engine」を使ってユーザーの手首を叩きながらアラーム音を鳴らし、画面に「激しく転倒したようです」という警告メッセージを表示する。次に、ユーザーに「救急車を呼ぶ」「転倒したが大丈夫」「転倒していない」という3つの選択肢から1つを選ぶよう促す。

スウェーデンのニュースサイト「Aftonbladet」は、あるスウェーデン人男性が転倒し、アップルウォッチに救われたというニュースを報じた。

34歳のGustavo Rodriguezはコンロで料理中、背中をナイフで刺されたような激しい痛みに襲われ、激しく倒れ込んだという。彼が装着していていたアップルウォッチは直ちに異変を検知し、「112(スウェーデンの緊急電話)に電話をしますか」というメッセージを表示した。

Rodriguezは救急車を呼ばなかったものの、アップルウォッチを装着していたことに感謝したという。彼は隣室まで這っていき、何とかソファによじ登ったものの、iPhoneが別の部屋にあることに気が付いた。そこで、彼はアップルウォッチを使って近くに住む義母に電話を掛けた。

駆け付けた義母がコンロの火を消し、Rodriguezは救急車で病院に運ばれてモルヒネ注射を受けた結果、痛みは和らいだという。

興味深いのは、アップルウォッチがRodriguezの状態を正確に検知して適正な対応を取ったことだけでなく、Rodriguezが転倒検出機能を「オン」にしていたことだ。なぜならば、この機能は年齢が65歳以上でないとデフォルトではオフになっているからだ。

アップルウォッチは、メッセージを表示後もユーザーが動かず、警告しても反応がない場合には自動的に救急サービスに連絡してくれる。Rodriguezの場合はその必要がなかったが、転倒検出機能が正常に機能しており、意識的に機能を「オン」にしているユーザーがいることを示す良い事例となった。

編集=上田裕資

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