3. 小さく始める
ナンスによると、初めは細々とした活動でも構わないのだという。「スタート時に大人数は必要ない。最初はかなり小規模かもしれないが、ニーズを満たせているのならそれでよく、徐々に育てていけばよい」
グループ内にアライ(支持者)を含めるのも有効だ。アライは必ずしも当事者ではないものの、そのグループに思い入れがあり、学ぶ意欲とサポートしたい気持ちがある人々だ。
4. グループの広報に努める
ERGの存在を他の人に知ってもらうには広報活動が必要だ。これは、社内イントラネットや社報などを使って実践できる。
ナンスによれば、ティーチ・フォー・オールでは「まず関わりを持ってもらうために、新人研修や各部門のニュースレターでグループについて知らせた。また、(ビジネス用チャットサービスの)スラックで多様性・平等・包摂性用チャンネルを作って、イベントやミーティングがあればそこで通知し、参加者を募った」という。
ERG設立がうまくいったら、最後の仕上げは評価だ。従業員の定着率や、やる気のレベル、昇進率などの定量的なデータを、ERGの結成前後で比較し、ERGの組織への影響を把握しよう。