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転機は、フレンシップと共作した「Capsize」という曲がヒットした時に訪れた。フレンシップのメンバーは(デモに入っていた)ウォーレンの声を残し、フレンシップとウォーレンの曲としてリリースしたのだ。

「それまで私は、アーティストとして活動するためには(音楽の実力以外の売れるための要素が)すべて揃っていなければならないと思い込んでいた。でも(「Capsize」の成功により)自信が生まれ、もっと自分自身に向き合い、自分の物語を深く掘り下げるべきだと気づいた。それが1年半前のこと」

アルバム制作は多大な労力を要する作業だ。特にインディペンデントで制作する場合、商品のデザインからミュージックビデオまで、付随するすべての要素を自分で決定する必要がある。だがウォーレンは「素晴らしい気分」だという。「(ソングライター時代には)隠れていた自分の一面に気づいた。音も詞も自分のビジョンに沿って作ることができるから、癒される」

音楽の流通が変わり、多くのアーティストがシングルリリースに力を入れている中、ウォーレンはアルバムという形態にこだわる。自分が敬愛するアーティストたちがファーストアルバムを記念碑として捉えているからだ。

「『Quiet Your Mind』もそんなアルバムであってほしい。このアルバムに出てくる言葉はすべて私の心から出た言葉であり、どの曲も私の物語。自分の日記を公表するようなものだから、作っている時もリリースした時も不安はあった。聴く人が音楽とつながることができて、孤独が少し薄れるような音楽になっているといいのだけど」

編集=海田恭子

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