強いこだわりが仕事の弊害に? 完璧主義に惑わされない4つの方法

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仕事と私生活の両方で成功するための戦略に関する最近の基調講演で、参加者の一人から、完璧主義への対処方法について質問があった。私はこれまで、プロジェクト完了に時間を掛けすぎたため終わったころには時すでに遅しだったとか、一つのプロジェクトに膨大な時間を投じたために重要度が同じ程度かそれよりも上のタスクに滞りが生じた、という話をよく耳にしてきた。

また、新たな責務などに挑戦したいものの、完全にやり切れないことを恐れている人もいる。

新たな機会を避ける、時間をかけすぎる、働きすぎる、といった問題は、完璧主義が現実にもたらす影響のほんの一部だ。完璧さの追求が進捗を妨げていることに気付いたのなら、今こそ完璧主義を捨てて焦点を変え、優先度を見直する時だ。以下に、自分の完璧主義を抑制するための4つの方法を紹介する。

1. 最終目標を拡大する

設定した目標が狭すぎて妥協を許さない内容になってしまっている場合、完璧主義の醜い側面が表面化してしまうことがある。例えば、完璧なキャリア達成の条件としてリーダー職への昇進を目標に掲げたとすると、それが少しでも思い通りにいかなかった時に失望してしまう。

しかしキャリア上の成功達成方法として、特定の肩書以外にも複数の道のりを想定すれば、いろいろな形でのキャリア改善に注力できる。例えば、縦ではなく横方向に進んで新たな分野に挑戦したり、思想的リーダーとしての存在感を社外へも広げたり、自分の属するコミュニティーでリーダーの役割を引き受けたりすることで、たった一つの成功の定義に縛られる状態から自分を解放できる。

2. 完了よりも開始に重点を置く

完璧主義のせいで、プロジェクトを手放したり別のタスクへ移行したりできない時は、優先することを“タスクの完了”から“新たなタスクの開始”へと変えること。一定の数のタスクを始めたり、何らかの進捗を実現したりして、そのタスクの初日を成功させよう。まずはタスクの始動を優先すれば、あなたが持つ目標達成に向けた強い意志が自然と働き、結果として期待以上の成果を得ることができる。
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編集=遠藤宗生

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