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自分には新しく見えるトレンドが、上の世代からすると「若い頃に流行っていたもの」であることは意外と多い。それは全く同じものが現代に蘇ったわけではなく、テイストも呼び名も、現代風に「ツイスト」されているのだ。


ときに私たちは「今、それ着ちゃう!?」というファッショントレンドと再会することがあります。流行のリバイバルといえば、2018年上半期のJC・JK流行語大賞でモノ部門5位にランクインされた「ウエストポーチ」。昨年秋から、じわじわとトレンドになっているのをご存じでしょうか。

現役JC・JKたちが生まれる前の1990年代にヒットしたこのアイテムは、当時の流行を覚えている人たちにとっては、名称だけ聞くと「あの、ウエストポーチが? 本当に流行っているの?」と疑問に思うかもしれません。流行は繰り返すと言いますが、全く同じものが同じ現象として流行っているのでしょうか。

今回は、ウエストポーチに始まり、既存の概念・製品に新しい名前を与えることで旬に生まれ変わった事例をご紹介します

1.ウエストポーチ(ウエストバッグ)


昨年秋の18春夏コレクションで数々のランウェイに登場したウエストポーチ。斜めに掛けたり、肩から掛けたり、おしゃれ上級者はコートの上からウエストマークするようにベルト代わりにスタイリングするのが今っぽい。90年当時から少し進化した着こなしで、再びトレンドピースとして人気復活を果たしました。

もちろんファッションそのものがそうであるように、新しい着こなし方を提案することも旬に見せるレシピのひとつですが、実は、呼び名も少し変化しているのです。おなじみの呼び名である「ウエストポーチ」は和製英語で、本来の英単語は「waist bag(ウエストバッグ)」「belt bag(ベルトバッグ)」「hip bag(ヒップバッグ)」。

昨今では、この名称で紹介されることが増えました。「ウエストバッグ」と呼ばれることで、かつての「ウエストポーチ」が持つ、賞味期限切れのイメージは払拭され、新しい名刺をもって登場したようにも見えるのです。実はこのようなケースは、ウエストポーチだけではありません。

パーティやお出かけにクラッチバッグを愛用する女性は多いですが、そのトレンドを追いかけるように、メンズファッションでもクラッチバッグは広まりました。これは、かつて流行していたときは「セカンドバッグ」だったのでは。バブル期の名称はすっかり過去のものとなり、今では「クラッチ」として男女ともに親しまれています。

文=小池亜季 イラストレーション=尾黒ケンジ

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