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同調性が高い人が賢くない、あるいは金を稼ぐ能力が低いわけではない。とはいえ、経済面をあまり気にかけていないようなので、同調性が低い人のようにうまく金銭を扱うことができないのかもしれない。

研究の共著者、ジョー・グラッドストンは「私たちは、同調性が貯蓄額の低さ、借金の高さ、債務不履行率の高さなど、経済的苦境を示す複数の指標に関連していることを発見した。この関連性は、同調性のある人が金銭のことをあまり気にかけておらず、それにより管理のリスクが高くなるという事実により引き起こされているようだ」と話した。

同調性がある人が必ず経済的問題を抱えていたわけではない。ただ、同調性があることで状況はより厳しくなり、低収入の人は特にそうだった。「同調性のある人が全員同じように経済的に苦労するリスクを抱えているわけではない」とグラッドストン。「低収入の人は、同調的な性格が生む悪影響を相殺するような経済的手段を持たない。そのため、この関連性はさらに強かった」

金融機関はこうした研究結果を活用し、人々の貯蓄を支援する効果的な方法を見い出すことができるかもしれない。同調性が高い人と、神経症的傾向や誠実さが高い人とでは、効果的な戦略は異なるかもしれない。心理学者や行動経済学者が、生活のさまざまな事象と個性のつながりを調査したがる理由の一つはここにある。たとえ少し批判的な見識でも、全体として良い効果を生むかもしれない。

マッツは「私たちの研究結果により、経済的困窮の裏にある潜在因子を理解できるようになる。こうした問題は、人々の幸福に深刻な影響を与え得る。親切で信じやすい性格には的な代償がある。この性格を埋め合わせる収入を持たない人にとってはなおさらだ」と述べた。

翻訳・編集=出田静

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