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2018.11.04 11:00

シリコンバレーの近隣、伝説的なワインを生むリッジ・ヴィンヤーズ


国際的な評価を得ているワインであると同時に、リッジは地元の人に愛されているワインだ。筆者も長年のファンで、今もワイナリーの会員として各種イベントに参加している。こうしたイベントでは、シリコンバレーのエンジニアやバンカー、スタンフォードの大学院生といった、地元のワイン愛好家によく出会う。

地元に溶け込み、日本企業がオーナーであることはあまり知られていない。大塚グループとしても、現場の意思を大事にし、現地のチームに任せているが、収穫やブレンディングといった鍵となる時期には、毎年、日本から、醸造学を学んだ黒川信治氏が長期滞在し、重要な決定に参加している。

リッジのワインは、日本でも人気がある。特にモンテベロは、一部、日本に輸入してから温度・湿度管理された倉庫で熟成させてからリリースする。熟成してから本領を発揮するモンテベロの魅力を味わってもらうためだ。


リッジのワイナリーからはシリコンバレーが一望できる。

リッジは、このサンタクルーズ山のワイナリーに加えて、ソノマにもワイナリーを持ち、モンテベロの他にも、ジンファンデルやシャルドネなど素晴らしいワインがたくさんある。両ワイナリーともに一般公開されていて、その幅広いラインナップのワインが試飲できる。

シリコンバレーに出張や旅行をする機会があれば、サンタクルーズ山にある他のワイナリーと合わせて、ぜひ訪問してみてはいかがだろうか。

島 悠里の「ブドウ一粒に込められた思い~グローバル・ワイン講座」
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文=島悠里

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