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まだ10月だというのに、格安航空会社(LCC)はまるで枯れ葉のように急降下している。冬になると、格安航空業界はさらに厳しい寒さに見舞われるのだろうか?

この疑問を浮上させたのは、プリメーラ・エアの最近の経営破綻だ。同社は「北欧系航空会社」として、効率的なルフトハンザ航空と革新的なノルウェー・エアシャトル(ノルウェジアン)を掛け合わせた存在を自負していたが、実際にはLCCの中でも最悪の部類だったと言えよう。

だが、競争とコストの高騰に苦しめられるLCCは、他にも出てくるだろう。経験豊富なパイロットが不足している問題がある一方で、燃料費が真の決定打となる可能性もある。国際航空運送協会(IATA)は9月、燃料コストが30%以上増加したことが原因で、今年第2四半期の業界利益幅は8%以下になったと発表している。

キプロスの新興LCC、コバルト・エアも現在、運行を停止している。コバルト・エアは2017年、業界アナリスト団体のCAPA航空センターから最高のスタートアップ航空会社との認定を受けていたが、運行継続のため追加の投資家を見つけられなかったと報じられている。

また昨年には、独エア・ベルリンや英モナーク航空が破綻。今年8月には、スイスのスカイワーク航空とベルギーのVLM航空も運行を停止した。リトアニアの航空会社スモール・プラネット・グループ(Small Planet Group)のドイツ・ポーランド部門も今秋、支払い不能となり再編中だと報じられた。

業界誌エア・トランスポート・ワールド(Air Transport World)は、一連の経営破綻にいくつかの共通点を見出している。これら航空会社は概して、比較的新しい航空会社で素早い成長を目指した上で、レジャーやチャーター中心のビジネスモデルからネットワークを持つ定期便へ、あるいは短中距離便専門から長距離便も手掛けるビジネスモデルへと進化を試みていたという。

新興LCCも、特に欧州では競争に直面している。競合となるのは、より広範なネットワークを持つウィズエアーやライアンエアー、イージージェットなどといった既存LCCと、老舗や国営の航空会社の両方だ。

編集=遠藤宗生

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