ノースキャロライナ本拠のエピックゲームズは数多くの人気タイトルで知られ、「Gears of War」はマイクロソフトに売却。2012年に中国のテンセントは企業価値6億6000万ドルで、同社の株式の48%を買収していた。
その後、同社の評価額は急激に高まったが、背景にはフォートナイトの大ブームがある。バトルロワイヤル形式のこのゲームは、無人島で100人のプレイヤーたちが、最後の一人になるまで戦う内容だ。
エピックゲームズの公式ブログによると、フォートナイトは2018年8月時点で8000万人のプレイヤーを抱えており、公開からわずか1年で巨大なユーザーボリュームを獲得していた。競合とされる「リーグ・オブ・レジェンド」は2016年に、月間プレイヤー数が1億人と発表したが、ここしばらくは数字が更新されていない。
フォートナイトの人気は、基本プレイが無料で楽しめることと、PCやコンソール版、モバイル版などのプラットフォームをまたいだ、クロスプレイが可能なことを強みとして拡大した。新規のプレイヤーたちを一気に引き込むことで、フォートナイトは世界で最も人気のゲームの1つとなった。
今回の資金調達をリードしたKKRのTed Oberwagerは、フィナンシャル・タイムズの取材に次のように述べた。「エピックゲームズは将来を見通すビジョンとリーダーシップにより、インタラクティブ・エンタテインメントの在り方に革新をもたらした」
フォートナイトの売上は、スペシャルコスチュームなどのアイテム課金からもたらされている。ゲーム関連メディア「IGN」によると、フォートナイトのユーザーは、これまで累計10億ドル以上を課金アイテムに支払っている。
エピックゲームズは、ゲームの開発プラットフォームのUnreal Engine(アンリアルエンジン)を外部企業向けに公開している。同社の共同創業者のTim Sweeneyの資産額は、フォーブスの推定で約18億ドルに達している。