最も稼ぐTV俳優ランキング 女優勢が大健闘、映画界との差浮き彫り

第1位 ソフィア・ベルガラ(Randy Holmes/ABC via Getty Images)

第1位 ソフィア・ベルガラ(Randy Holmes/ABC via Getty Images)

ソフィア・ベルガラはここ1年間で4250万ドル(約48億円)を稼ぎ、男女含むテレビ俳優の収入ランキングで堂々の1位となった。2位のジム・パーソンズ(年収2650万ドル)との差はなんと1600万ドルにも上る。

男優が女優の何倍ものギャラを受け取ることが多い映画界と比べると、テレビ界では男女格差が(少なくとも上位に入ったスターたちの間では)大幅に縮まっている。

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世界で最も稼ぐテレビ俳優10人の年収総額は、女優が1億6850万ドル、男優が1億8100万ドルだった。一方の映画俳優では、トップ女優10人の合計が1億8600万ドルと、男優の総計(7億4850万ドル)の4分の1にとどまっている。

テレビ俳優の男女格差が小さいのは、映画と比べてテレビドラマでは女性役が多いことが原因かもしれない。性的少数者(LGBT)の擁護団体GLAADが毎年まとめる報告書「Where We Are on TV(テレビ界での現状)」によると、地上波テレビのプライムタイムに放送されるドラマにレギュラー出演するキャラクターの43%が女性となっている。

これは米国人口の女性比率(51%)と比べるとまだまだ差があるが、それでも映画界よりははるかに良い比率だ。南カリフォルニア大学(USC)アネンバーグ・コミュニケーション・ジャーナリズム学部のアネンバーグ・インクルージョン・イニシアチブが今年まとめた報告書によれば、2017年の銀幕でのヒット作100本に登場するせりふ付きキャラクターのうち、女性の割合はわずか31.8%だった。

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テレビ俳優の男女間の収入を比べるため、以下に男優・女優のランキングをまとめたリストを作成した。ランキング作成に当たり対象となった収入は2017年6月1日~2018年6月1日のもので、金額はエージェント、マネジャー、弁護士の費用や税金が差し引かれる前のものとなっている。算出に当たってはニールセン、ボックス・オフィス・モジョ、IMDBがまとめた数字に加え、業界関係者へのインタビューの内容を加味した。

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翻訳・編集=遠藤宗生

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