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人型ロボット「ソフィア」(Photo by S3studio/Getty Images)

香港のハンソン・ロボティクス社が製作したヒューマノイドロボット「ソフィア」は、AI(人工知能)を駆使した流暢な会話を行うことで知られる。そのソフィアは現在、世界を回るツアーの最中だが、先週は旧ソ連のアゼルバイジャン共和国をサプライズ訪問した。

入国にあたってソフィアはロボットとしては世界で初めて、国家が発行するビザ(査証)を発行された。発行に要した時間はわずか2分。その背景には、アゼルバイジャンが誇るスマートテクノロジーを活用したビザ発行システムの「ASAN」の存在があった。

ASANはアゼルバイジャンの言語で「簡単」を意味するもの。アゼルバイジャンは近年、Eガバメント(電子政府)政策を推進しており、ソフィアにビザを発行することは、その努力を広く世界に知らしめる目的もあった。

アゼルバイジャンの首都、バクー国際空港に降り立ったソフィアは、到着と同時に電子ビザを受け取って入国を果たした。

「ソフィアはASANにとって、完璧なゲストだ」と同組織のチェアマンを務めるUlvi Mehdiyevは述べた。AI活用を推進する欧州のシンクタンク、Good Technology CollectiveのTravis Scottは「ほとんどの国では、新たなテクノロジーの導入は、まず民間セクターから進んでいく。国家がAI導入の指揮をとるアゼルバイジャンの試みは素晴らしい」と述べた。

ソフィアはアゼルバイジャン大統領のイルハム・アリエフとの面会も果たし、会話を行った。ソフィアには相手の表情から心理状態を読み取るための、カメラも搭載されている。オードリー・ヘプバーン似のソフィアはまず、大統領に対し、彼女がどのようにしてビザを発行されたかを説明した。

ソフィアはさらに、大統領がイノベーションのエコシステムを整備している努力を褒め称えた。

今回のソフィアのアゼルバイジャン訪問で見えてきたのは、AIを搭載したロボットが掃除などの単純作業をこなせるだけでなく、人間との意義ある会話を行えるということだ。

編集=上田裕資

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