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2018.10.27 12:30

米フォーブス長者番付を飾った「移民たちの逆転人生」

グーグル共同創業者のセルゲイ・ブリン(Photo by Kelly Sullivan/Getty Images for Breakthrough Prize)


移民ビリオネア最多出身国はイスラエル
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今年、フォーブス400に入った移民のうち2名が女性だ。ドルビーラボラトリーズの創業者のレイ・ドルビー(2013年没)の妻のドイツ系移民のダグマー・ドルビー。さらに、ITソリューション企業SHI Internationalの女性CEOのタイ・リーだ。

1958年にバンコクで生まれたリーは韓国で育ち、高校時代に米国に移住した。韓国の著名経済学者の娘である彼女は、大学で生物学と経済学を専攻したが、当時のリーは英語を流暢に話せなかった。「大学に行ったからには全ての科目で最高の成績をとりたかった。だから、英語のライティングやスピーキングが必須ではないクラスだけを履修した」と彼女はフォーブスの取材に応えている。

1989年にリーはは夫と、SHIの前進となるソフトウェアのリセラー企業を100万ドル足らずの金額で買収した。2017年のSHIの売上は85億ドルに達し、ボーイングやジョンソン&ジョンソンを顧客に抱えている。
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最も多くの移民のビリオネアを送り出している国はイスラエルで、今年のフォーブス400には8名のイスラエル出身者が並んだ。

マーベル・エンターテインメント会長のアイザック・パルムッターは1967年に、わずか250ドルの現金をポケットに入れてイスラエルから米国にやってきた。当初はニューヨークのブルックリンの路上で玩具を売っていた彼は、1998年に倒産したコミック書籍の出版社「マーベルコミックス」の支配権を握った。

パルムッターの支配下でマーベルは「スパイダーマン」や「デアデビル」などのアクション・ヒーロー映画を生み出した。後の「アイアンマン」シリーズのヒットで地盤を築いた同社は「キャプテン・アメリカ」や「ブラックパンサー」「アベンジャーズ」などを大ヒットさせた。

2009年にパルムッターはマーベルの株式の大半をディズニーに、40億ドル相当の現金及び株式で売却したが、その後も会長職に留まっている。彼は本年度のフォーブス400に、2番目に裕福なイスラエル系米国人としてランクインし、資産額は43億ドルと算定された。

編集=上田裕資

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