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「PITTI IMMAGINE UOMO」のラファエッロ・ナポレオーネ

ファッションを、イタリアを代表する主力輸出品に育てた立役者が、そのトレンドからビジョンまでを語ってくれた。


ファッション大国のイタリア・フィレンツェで毎年1月と6月に開催される世界最大級のメンズファッションの見本市「PITTI IMMAGINE UOMO(ピッティ・イマージネ・ウオモ/通称ピッティ)」。イタリアンブランドはもとより、選りすぐりの海外ブランドが新作を発表することから、世界中のバイヤーが買い付けに集まる。

94回目となる今年6月12〜15日の期間中には、1万9100人のバイヤーをはじめ、プレス関係者などおよそ3万人が来場。人口約40万人のフィレンツェが、期間中には1割近くも人口が増えることになり、このイベントが町に与える経済効果の大きさをうかがい知ることができる。


会場内の様子。クラシック、カジュアルなどジャンル分けされている

今回のピッティでは1240のブランド(その内の45%にあたる561がイタリア国外のブランド)が、常に進化し続けるメンズウェアとコンテンポラリーライフスタイルの新しい世界基準を示すべく、フィレンツェに集結。日本人バイヤーの数の多さはドイツに次ぐ2番目で、今年は757人がフィレンツェ中央駅から程近い6万平方メートルの広大な会場(バッソ要塞)を訪れた。

ピッティでの取り扱いアイテムはフォーマル、ビジネス、カジュアルウェアのほか、シューズ、バッグ、アクセサリー、スポーツアイテムなど多岐にわたるが、特に今年は「I go out」という新しいカテゴリーが加わり、「Outdoor meets Fashion, Fashion meets outdoor」というコンセプトのとおり、多くのブランドがコンテンポラリーなライフスタイルの中でのアウトドアファッションを提案。

コンフォート性を追求したハイテクシューズや、着心地重視の服を身に着けるウェルネス志向がラグジュアリーなライフスタイルとして世界的に市民権を得てきている中で、2019年の春夏も「ラグジュアリー・アスレジャー」がトレンドのキーワードとして見受けられた。

6月12日に行われたプレスカンファレンスではピッティのCEOであるラファエッロ・ナポレオーネ氏が司会を務め、イタリア貿易協会のミケーレ・スカンナヴィーニ氏、イタリアファッション産業団体SMI代表のマリーノ・ヴァーゴ氏、文化財・文化活動省大臣のアルベルト・ボニゾーリ氏、フィレンツェ市長ダリオ・ナルデッラ氏ら重鎮が一堂に会し、イタリア経済を牽引するメンズファッション業界の現状や展望などについて会談が行われた。

ピッティの期間中は、初日のカンファレンスから毎日分刻みでアポイントメントが入っているという多忙なナポレオーネ氏だが、タイトなスケジュールの中、取材依頼を快く承諾していただき、今回の独占インタビューが実現した。

氏は気さくな典型的イタリア人紳士で、会場内で出会う顔見知りと朗らかに挨拶を交わし、ほぼ5分おきに鳴る携帯電話にも常に丁寧に対応するなど、敏腕エグゼクティブの手本のような姿を間近で垣間見ることができた。

アパレル業界にメンズファッションという分野が確立して久しい昨今、その売り上げなどの動向がイタリアの経済に大きく影響する、いわば主要産業のひとつであることを踏まえ、ファッション業界におけるピッティの存在意義や将来の展望、ここ数年におけるトレンドの変化などについて話を伺った。

text by Minako Shimada edit by Shigekazu Ohno

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