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2018.10.27

死に近づくDVDメディア、英百貨店がプレーヤーの販売終了へ

Pajor Pawel / Shutterstock.com

イギリスの高級百貨店チェーン「ジョン・ルイス」が今後、DVDプレーヤーの販売を終了すると発表した。BBCなどが報じている。同社は、現在の在庫を売り切った後は仕入れないという。

かつて人気を誇ったDVDプレーヤーの売上は40%も落ちたという。ジョン・ルイスによると、背景にはネットフリックスなどの動画配信サービスが人気を博していることがあげられるという。また、ブルーレイプレーヤーは引き続き販売する。

BBCの取材に、ジョン・ルイスはテレビの現在の売れ筋のサイズ70インチだと述べた。約8年前は36インチが主流だった。

DVDプレーヤーの価格はあまりに下落しているため、高級百貨店で扱うにはマージンが少なすぎる。一方で、ブルーレイプレーヤーは同百貨店で、最も安価なものが79ポンド(約1万1400円)、最も高価でテレビ番組も録画可能な4K HDRプレーヤーは449ポンド(約6万5000円)だ。

イギリスの動画市場は27億ポンド(約3900億円)の規模だと言われており、その8割をストリーミングが占めている。クリストファー・ノーラン監督の映画「ダンケルク」はDVDとブルーレイの売上は64万枚だった。また、2017年に最も売れたディズニー映画「美女と野獣」はDVDやブルーレイなどの物理媒体と、デジタルフォーマットの合計で150万コピーが売れた。

編集=上田裕資

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