フェイスブックがTik Tokに対抗、数億ドルで音楽機能を増強

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フェイスブックは10月24日、音楽のシェア機能の増強を発表した。今年6月にフェイスブックは、ライブ配信中にリップシンク(口パク)が行える機能の「Lip Sync Live」の提供を開始していたが、今後は多くの国でこの機能がプロフィール上でも利用可能になる。

また、リップシンクの投稿に歌詞を表示することも可能になり、R&Bアーティストのカリードの「Better」や、デュア・リパの「New Rules」、マルーン5の「Girls Like You」などの楽曲の歌詞が加わった。リップシンクは動画SNSアプリの「Tik Tok」で人気となった機能だが、フェイスブックもこの流れに追随する構えだ。

さらに、動画や写真などを投稿する際に、音楽をつけ加える機能も加わった。フェイスブックアプリで撮影したものや、カメラロール内の画像を選択し、ステッカーのアイコンから好みの楽曲を添付することが可能になっている。また、自身のプロフィールに楽曲を添付することもできる。

フェイスブックは昨年から音楽ツールの増強に注力しており、ブルームバーグによると同社は数億ドルもの費用をレコードレーベルや音楽パブリッシャーらに払い、権利を取得したという。フェイスブック傘下のインスタグラムでは、7月からストーリーの写真や動画に楽曲を加える機能が実装されていた。

フェイスブックの音楽ビジネス部門を統括するTamara Hrivnakは「人々の日常の瞬間は音楽とともに記憶に残っていく。世界の人々が新機能を用い、思い出を友人や家族とクリエイティブで楽しい方法でシェアすることを期待したい」と述べた。

編集=上田裕資

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