ここぞというときの「画像使い」
もうひとつは、「逆張りの強さ」。つまり、意表をついた画像投稿です。
前述の通り「言葉」が強いツイッターですが、だからこそ、ここぞという時のビジュアルが目立ちます。ツイッターのタイムラインをスクロールしていて、つぶやきだけでなく画像が投稿されていると、つい少し手を止めてしまう。または、匿名で、顔を出していないアカウントが「頬だけ」「唇だけ」「ふくらはぎだけ」チラ見せする画像は、拡大してじっくり見てしまうのは人間の心理なのでしょう。
この現象はインスタグラムにも共通しています。目を引く写真に長文を添えて投稿できるインスタですが、あえて「文字だけの画像」を投稿し、言葉で差別化をはかっているアカウントも存在しています。
言葉のフィールドで、ビジュアルで勝負する。ビジュアルの舞台で、言葉で勝負する。いつの時代もときに「逆張り」が効くという真理を、SNSは改めて教えてくれる気がします。
ツイッター美容垢の持つ、2つの強さ。今後も、新たなSNSが台頭してくるのかもしれませんが、そのたびに、そのSNSならではの強さと、その性質を逆手にとった強さを考えた者が勝負を制するのではないでしょうか。
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