美容関連の情報は、コスメの色味やパッケージのデザイン、スキンケア製品の質感など、“ビジュアル”要素も大事なので、数あるSNSでも、どちらかというと「言葉」を投稿するツイッターよりも「写真」メインのインスタグラムの方が、相性が良さそうな気もします。
実際、インスタで美容に関する情報は一大勢力。「#美容」とハッシュタグで検索すると、出てきた投稿は565万件(10月20日時点)。女子の「美しくなりたい」欲の深さと強さを感じる数値です。
しかし、今回注目すべきは美容ツイートの購買喚起度。美容にまつわることを投稿するアカウント、通称「美容垢」はインスタに負けず劣らずツイッターにも多く、かつ影響力が高いのです。
面白いのは、顔を出さずとも、巧みな表現力と描写力で美容のトレンドやオススメのコスメを発信し、数万人のフォロワーを抱えているアカウントも少なくないという事実。
今回は、この「匿名」で「顔を出さず」に美容の権威となっているツイッターの美容垢の強さについて、2つの側面から考えを深めたいと思います。
信頼できる「リアルな本音」
まず、ツイッターならではの「飾らない強さ」。ツイッターというのは、非常にリアルなSNSです。匿名、かつ顔を隠したアカウントが多いがゆえに、カッコつけたり世間体を気にする必要もないので、より率直な意見を発信することが可能です。
良いものは良い、悪いものは悪い、とあけすけに語られるので、信頼できる情報に感じられる。ひたすらに「明日、今日より美しくなれる方法」を欲しているフォロワーからしてみれば、飾られたビジュアルや、身バレしているゆえの配慮された美しい言葉よりも、リアルな本音が知りたいのです。ここが、ツイッター美容アカウントの何よりもの強みでしょう。
そのため、ビジュアルはインスタだけど、使用した感想を集めるにはツイッターが一番いい。その共通した認識が、美容情報を入手する際にツイッターアプリを起動させるモチベーションになっています。