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昨今の子どもたちはデジタルネイティブであるだけでなく、ソーシャルメディアネイティブでもある。心理学専門誌エモーション(Emotion)に今年掲載された論文など多くの研究からは、スクリーンを眺めて過ごす時間が増えるほど10代の子どもたちの間でうつや自殺願望が生まれ、一方直接的な社会交流を行えば、心の健康が改善することが分かっている。

これは特に驚くことでもないが、皮肉な結果だ。一部のソーシャルメディア開発者らは昨年、自分たちがその開発で果たした役割について後悔の気持ちを持っていることを明らかにした。またその一部は、自分の子どもにさえソーシャルメディアを触らせていない。

強い社会的つながりを持てば長期的な幸福感を得られるだけでなく、健康を長期間維持できることを示す研究も多い。80年にわたり実施された有名な長寿研究「ハーバード成人発達研究(Harvard Study of Adult Development)」からは、幸福感や健康を増幅させ、長寿をもたらす鍵が社会的つながりである可能性が示された。

この機会に時間を取り、個人としての習慣だけでなく、自分の生活がどのように構築されているかをより広い視点で考えてみよう。家族の近くに住む、コミュニティーや地元のプロジェクトに参加するなど、より総合的な視点で他者とのつながりを増やすためにできることはあるだろうか?

毎日の小さなことだけでなく、自分の生活をどのように構築するかなどより大きなことについて考えることが、私たちや周囲の人の健康に大きく貢献するかもしれない。

翻訳・編集=出田静

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