ビジネス

2018.10.26

「30分だけ」で新しいジャンルの基礎知識を得る方法

A. and I. Kruk / Shuttesrtock.com

人事異動や転職など、ビジネスシーンで新しいジャンルの知識が必要になることは多々あります。そうでなくても、AIについて知りたいとか、最新のIT事情はどうなっているのだろうとか、自分をアップデートさせていくための学びは欠かせません。

そこで今回は、新しいジャンルの基礎知識を得るために、筆者が普段「30分だけ」で行なっている方法をご紹介します。
 
【1】まず、自分が知りたいジャンルについて、アマゾンでキーワードを検索します。さらに、該当ジャンルのうち、トップセラーで、なおかつレビューの評判がいい本から、気になったタイトルをいくつかピックアップします。
 
【2】次に、グーグルで「本のタイトル名 まとめ」とか「本のタイトル名 感想」で検索をかけてみます。そして、1ページ目に出てきた検索結果を、すべてタブで開きます。

著名人からブロガー、一般の方まで、1ページ目にはよく読まれているレビュー記事が表示されるので、タブを開くごとに5秒ほどで読むか読まないかをジャッジしていきます。このとき、読まないページも削除せずに残しておき、気になったページのみ読み進めます。

ここでのポイントは、記事の全てを精読する必要はないということです。読むべきは、筆者の個人的な感想などではなく、あくまで本の引用部分や、要約されている箇所です。つまり、すでに本を読んだ誰かが「これはためになる、面白い」と思って本から抽出した部分を、自分好みにスクラップしていく作業なのです。

【3】記事を読みながら、あまり深く考えず、心が動いたものや気になるものを一つずつメモにコピペします。もう少し知りたいなと思ったら、読まずに残していたページからも抜粋していきます。
 
ちなみにメモについては、僕の場合、あらかじめEvernoteに書名ページを作っておき、そこに貼り付けていきます。メモは皆さんのやりやすいもので作ってみてください。

【4】あとは気がすむまで、2〜3の作業を繰り返します。この時点で、コピペした数が多かった本は、すでに買う価値ありと見なします。なので、ひとまずカートに入れておきます。ただし、この時点ではまだ購入ボタンは押しません。

【5】次の本も、同じ作業を繰り返します。5冊ほど終わったら、コピペしたメモを5冊分もう一度振り返り、そこで吸収できることを得たら、作業は終わりです。この時点でだいたいの基礎知識を得ることができるでしょう。

ここまでが、知りたいジャンルの基礎知識を得る簡単な方法です。念のため、さらに知識を掘り下げていくための方法も紹介します。
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文=尾原和啓

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