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フォーブス ジャパン編集部 エディター


──子どもの頃、ファッションデザイナーになることを目指していたそうですが、キャサリンさんがハイテク業界でキャリアを積もうと思った経緯は何だったのでしょうか?

大学に入って、コンピューターサイエンスを専攻してみることにしたんです。そこでゲームのコードをつくる授業があり、実際にやってみたら、すごく楽しいと思いました。1990年代だったので、インターネットの黎明期です。まだインターネットの将来は見えていなかったのですが、「これがきっと世界を変えていく」と思い、ハイテク業界に身を投じることにしました。

──今でこそ、多くの人がインターネットの可能性を信じ、ハイテク業界でキャリアを積む女性も増えてきたと思いますが、当時はかなり異例の選択だったと思います。何か困難などはなかったのでしょうか?

私の場合は幸いなことに、ハイテク業界で良い経験を味わってくることができたな、と思っています。コードを書いているときも楽しかったですし、チームで働くときも楽しかったです。もちろん、知識の差を感じることはありましたし、男性ばかりの職場で少し違和感もありましたが、それぐらいのことしかありませんでした。


香港から渡米した若き日のキャサリンの父の写真

もうひとつ良い影響を与えてくれたのは、私が移民の子である、ということです。父は少年時代に香港からアメリカへ行き、母も20代の頃にアメリカに移り住みました。

両親が子どもたちのために大きな犠牲を払って、すごくがんばってアメリカ社会に適合していたのを小さい頃から見ていたからこそ、違和感のある環境にいても、すぐに受け入れることができたのかもしれません。

──女性は仕事と育児の両立など困難なことが多く立ちはだかると思いますが、働く女性に対してメッセージがあれば最後に教えてください。

1日24時間しかない、これは全員に平等なこと。だからこそ、優先順位をつけることがすごく大切です。

いま自分にとって最も大事なことは何かを考え、大事なことに注力する。これは私が先輩からもらったアドバイスで、すごく役立ったものなのでみなさんにも共有します。全部はできない前提に立ち、自分が大事なことには時間を割き、それ以外のことにはベストを尽くす。それくらいの心持ちでいることが重要です。

もちろん、すべてを成功させることができれば最高ですが、それは難しいでしょう。だからこそ、重要なことをしっかりやる。その結果、重要なことが成功すれば、成功体験を積んでいける。それを繰り返していくことが重要なのではないでしょうか。

写真=小田駿一

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