筆者:ビジネスモデルは?
キム:ユーザー側では課金モデル。無料で商品を使えるが、瞑想コンテンツを全て自由に使いたい場合は月次か年次の会費が必要。売り上げの一部は聴講回数に応じて講師と共有する。
筆者:最大の課題は?
キム:優先順位をつけること。シンプル・ハビット利用権をまとめ買いして福利厚生の一部として提供したいという企業からオファーをもらうこともある。成長のために、雇用主が社員のエンゲージメントを追跡できるツールを構築する誘惑に時々駆られるが、そうすると顧客ビジネスがおろそかになってしまう。
筆者:最も大きな成功は?
キム:高品質な講師ネットワークを構築できたこと。講師はコロンビア大学やグーグルなどのテック系企業で教えている人、エグゼクティブコーチや心理学者などがいる。このおかげで私たちは、顧客により良い商品を提供できる。
筆者:シンプル・ハビットの次の目標は?
キム:今後3~5年で、人生のあらゆるストレスや問題から人を解放する場所にしたい。それを実現するため、人々のニーズの解決を徹底的に追求する。当社ではユーザーの問題を理解するため、常に多くのユーザー調査をしている。瞑想講師、セラピスト、医者、心理学者など世界のあらゆる専門家を集めて、人を助けられる豊かなコンテンツを持つ売買の場を作り上げたい。
筆者:仕事を辞めて起業しようと思っている人へのアドバイスは?
キム:起業は最初の1、2年の間は楽しいが、困難な時期が来る。その時自分の士気と正気を保ってくれるのは、自分のミッションだ。自分の作っている会社は世界にどのような影響をもたらすだろう? そのミッションを常に考え、100%コミットすること。