ビジネス

2018.10.23 08:00

起業家は「志」を原動力にすれば、どんな困難も乗り越えられる|新居佳英




学生の頃から変わらず抱く「志」

──「ストレス耐性」は元々高かったとおっしゃいましたが、「志」は元々お持ちだったのでしょうか?

弊社のビジョン、すなわち「志」は「世界中の人々を魅了する会社を創る」です。これは学生の頃から、言葉尻は変われども、想いは変わっていません。

きっかけは、就職活動の時に、世の中の多くのサラリーマンが本当につまらなさそうに働いている姿を見たことでした。

毎日満員電車に揺られて通勤して、新橋で酒を飲みながら愚痴を言って、土日に家に帰ったら奥さんに邪険にされて、子供はなついてくれない。こんな人生で幸せなのかな、いや僕はこういうサラリーマンにはなれないな、と思ったんです。そんなサラリーマンになるくらいだったら、友達とラーメン屋をやった方が楽しそうに思えました。でも、ビジネスに興味はあるから、ラーメン屋はやりたくないわけです。(笑)

では、この「ビジネスはやりたいけれど、サラリーマンにはなりたくない」という矛盾をどうするんだと考えたときに、自分で会社をつくるしかない、という考えにいきつきました。しかも、世の中と同じような会社をつくっても、世の中と同じサラリーマンを生み出してしまうだけなので意味がありません。

友達とやっているラーメン屋やバンド・スポーツチームのように、関わる人がイキイキと楽しみ、幸せを感じながらビジネスをやれるチームを作ろうと。

これが学生の頃に抱き、いまも変わらぬ「志」です。

連載 : 起業家たちの「頭の中」
過去記事はこちら>>

文=下平将人 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事