ビジネス

2018.10.18

競技人口8倍は実現するか? フェンシング協会・太田雄貴の挑戦

ビズリーチ代表取締役社長 南壮一郎(左)日本フェンシング協会会長 太田雄貴(右)



「不安もあるが、どんな人が集まってくれるのか楽しみ」と太田氏

勝負は応募者が集まった後

太田:私自身、日本フェンシング協会の会長職はまさに、学びの場だと思って取り組んでいます。資金面で苦しいなど、大小様々な問題がありますが、一つひとつ乗り越えていく。

エキサイトメントですよ。例えば、今回の公募に伴って面接が発生すると思いますが、これまでに面接した経験はほぼありません。

採用した人たちのマネジメントも然りです。ですが、全ては大きなチャレンジだと思って楽しみにしています。

:自分ができないことは、できる人にやってもらう。これは経営的な発想です。何を自分で担って、何を誰に託すのか。「経営者 太田雄貴」としてどんな風に成長していくのかを、近くであたたかく見守らせてもらえればと思います。

また、このプロジェクトは、誰かのお金儲けのものではなくて、日本のスポーツ界の未来を変えるようなものになると思います。

太田:そうですね。日本フェンシング協会の今回の取り組みを、成功モデルにできたらと思います。大切なのは「自分たちもできるんじゃないか」という気持ち。

サッカーや野球・水泳がよりメジャーになったとしても、「メジャースポーツだから」というひと言で片付けられてしまう。

でもこれが成功したら、運営サイドの努力や工夫で何かできるかもしれないと思うはずです。日本フェンシング協会だからこそ、成功させなければいけないと思います。

:成功させるために重要なことは2つあると思います。

1つ目は、応募者に対して期待値を明確にすること。本業でなく時間も限られているので、多くのことを依頼するというわけにはいかない。期待するアウトプットを明確にした上で、業務を要件定義する。スケジュール管理をすることも重要です。

2つ目は、時間軸の調整です。月4回の勤務になるので、半年間やったとしても大きな結果は残しにくい。ビジネス界から魔法使いが来たと思って大きな期待が寄せられがちなので、そこをどうマネジメントするかです。

働き方改革・生産性向上は、日本の多くの会社が取り組んでいますが、限られた時間の範囲内で明確な目標設定をすることが何よりも重要です。

まさに、今回の日本フェンシング協会の取り組みそのものなんです。成功すれば、「スポーツ協会ができるのになんでうちの会社が出来ないんだっけ?」という起爆剤になって、事業会社へも広がっていくはず。日本の働き方を変えていくという意味でも、期待したいですね。

太田:私個人としては、背伸びするくらい思い切りチャレンジしたいですね。そして何より、2年後に東京オリンピックが控えています。生きている間に、これほど大きなスポーツの祭典に身近に関わることはもうないでしょう。

そういった意味でも、スポーツ界に関わっていただく良いタイミングです。チャレンジングなことを一緒に楽しめる方々との出会いを期待しています。


日本フェンシング協会(FJE)が、即戦力人材134万人以上が登録する株式会社ビズリーチを通じて行う、副業・兼業限定の戦略プロデューサーの公募。募集職種は、戦略アナリスト・PRプロデューサー・マーケティング戦略プロデューサー・強化本部ストラテジスト、各1名ずつ合計4名。日本のフェンシング協会を創り上げていくために、様々な構想の戦略立案から実行までを推進できる人材を募集する。

募集期間: 2018年10月31日(水)まで
公募ページ:https://www.bizreach.jp/content/592/

文=伊勢真穂 写真=今井裕治

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