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ルイ・ヴィトン 5種類の オー ドゥ パルファン

持ち物にはその人の品格が出る。よい物には理由があるのだ。

ファッションディレクターの森岡 弘とベテラン編集者の小暮昌弘が「紳士淑女が持つべきアイテム」を語る連載。今回は、ルイ・ヴィトンの5種類の オードゥ パルファンをピックアップ。


森岡 弘(以下、森岡):今回取り上げるのは、ルイ・ヴィトンのメンズフレグランスです。ルイ・ヴィトンは一昨年秋、70年ぶりに「レ・パルファン ルイ・ヴィトン」という新しいフレグランスをローンチしました。今回はそのメンズバージョン。メゾンとしては初のメンズフレグランスなんです。

小暮昌弘(以下、小暮):ルイ・ヴィトンでは、男性用はこれが初めてのフレグランスですか。これだけ多くのメゾンがフレグランスを発売しているなか、初とは意外です。いや、なかったのが不思議なくらい。

森岡:「レ・パルファン ルイ・ヴィトン」を調香したジャック・キャヴァリエというインハウス・マスター・パフューマーが“男性に捧げる旅”をテーマに香りをつくり上げました。自由に本能のままに、新たな自分を探す冒険家へのオマージュを込めて、5つの香りを一挙に発表しています。

小暮:さすがルイ・ヴィトン。テーマが“旅”で、しかも“冒険家”というところがこのメゾンらしさ。このマスキュリンな香りは男性
にも女性にも支持されそう。森岡さんは昔からフレグランス、お好きでしたよね。

森岡:そうですね。昔は、男性のグルーミングといえば、髪のお手入れ=整髪料が主流でした。それがいまはスキンケアまで多くの男性が気にされます。眉や爪の手入れまで男性もするのが現代。どんな香りを選ぶかは男性の場合も重要です。

昔は、男性は気に入ったフレグランスをずっと使い続けたものです。香りをいろいろと変えると“浮気性”と言われましたから(笑)。しかしいまは、香りはもっと身近な存在で、日常生活に入り込んでいます。“纏う”感覚に近いもので、洋服を着るのと同じで、着替えるように変えて自分を表現する時代ではないでしょうか。

小暮:だから今回のコレクションでも5つの香りを一斉に発表されたのでしょう。グレープフルーツの苦味に、セージとローズマリーを加えた「リマンシテ」。ウード(沈香木)のレザーのような香りに、ココアとインセンスを加えた「ヌーボー・モンド」。自然を感じさせ、植物的な香りが特徴的な「オラージュ」。シトラスのフレッシュさと、ピンクペッパーとナツメグの香りがする「スール・ラ・ルート」。サンダルウッドの濃厚な香りとカルダモンのスパイシーな香りを併せもつ「オーアザール」。森岡さんの好みはどの香りですか?

森岡:僕は「オーアザール」が好きです。洗練された香りなので、旅だけでなく、日常生活につけるのにもいいと思います。スーツで、ダブルカフスから覗く手首につけてみたいですね。小暮さんはどれが好きですか?

小暮:私は「ヌーボー・モンド」かな。ココアの香りがオリエンタルさも感じさせ、私のもっているどの香りとも違う。いつもの自分と違うアイテムを身に纏うようで、まさに冒険心が試される香りだと感じました。

text by Masahiro Kogure | edit by Akio Takashiro | photograph by Masahiro Okamura | fashion direction by Hiroshi Morioka | iliustration by Bernd Schi f ferdecker

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