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2018.10.21 11:30

こんな意外なものまで? 米億万長者たちの「今年の買い物」

セールスフォースCEO マーク・ベニオフ(Getty Images)


エリック・レフコフスキー/グルーポン会長、共同創業者
購入金額:3100万ドル(約34億円)*
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マイアミにあるフォーシーズンズのレジデンス「サーフ・クラブ」のペントハウスを購入。高額すぎるように聞こえるかもしれないが、家具付きだ。

レフコフスキー(49)は2008年に長年のビジネスパートナーであるブラッド・ケイウェルとともにクーポンサイト「グルーポン」を創業し、財を成す。会長職に名を残すが、現在はほとんどの時間をヘルスケアスタートアップ「Tempus」に費やしているという。また、同じくケイウェルとともにベンチャーキャピタル「Lightbank」を創業し、eコマースの「BeachMint」など、100以上の企業に投資している。

マーク・ベニオフ/セールスフォースCEO
購入金額:1億9000万ドル(約210億円)
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クラウド業界の旗手でIT長者による2億ドル近い「タイム」誌の買収は、2010年に「ニューズウィーク」誌が1ドル(1000万ドルの負債を含む)で売却されたことを考えると、出版業界にとっては大きな市場リバウンドである。



ベニオフ(54)は1999年に創業したクラウド型顧客管理サービス「セールスフォース」の株を5%所有。多くのテック系スタートアップのエンジェル投資家として知られるほか、様々な慈善事業に取り組み「今日のCEOは単にプロダクトを開発するのではなく、それが環境であれ、人権保護であれ、あるいは社会的責任(CSR)で貢献できる範疇であれ、世界により良いインパクトを与えることが求められているのです」と本誌インタビューでも語っている。

ジェームズ・アーセイ/インディアナポリス・コルツCEO
購入金額:240万ドル(約2億6000万円)

「アルコホーリクス・アノニマス」(通称AA)とは、1935年にビル・ウィルソンとボブ・スミス博士によってアメリカで創設されたアルコール依存症自助グループ。自らも第一次大戦の兵役がきっかけで飲酒依存症となったウィルソンは、克服のための12ステップモデルを開発し、1939年に文書化。アーセイはそのウィルソン直筆によるオリジナル版を購入した。

アーセイ(59)はNFLチーム、インディアナポリス・コルツのオーナー。24歳でGMに指名される前に、チケット販売や広報など全てに関わり、97年父の死後は100%オーナーに。強豪チームに育て上げた。14年に飲酒運転で逮捕され、6試合の謹慎処分と50万ドルの罰金が科された。現在克服中である。

パトリック・スン・シオン/医師、起業家
購入金額:5億ドル(約560億円)

ロサンゼルスタイムスとサンディエゴトリビューン、カリフォルニアの地方紙を合わせて5億ドルで購入。スン・シオン(66)は南アフリカ・ポートエリザベス生まれの中国系アメリカ人。がん治療薬アブラキサンを発明し、医薬品会社アブラキスとアメリカン・ファーマシューティカル・パートナーを計91億ドルで売却。

彼が起業した「NantKwest」は2015年に、「Nanthealth」は2016年に上場。医療系スタートアップのネットワーク「NantWorks」を所有し、シカゴトリビューンやニューヨークデイリーニュースなどを運営するメディアファームtronc(現・TPCO)とNBAのチーム、ロサンゼルスレーカーズの株主でもあった。

翻訳・編集=岩坪文子

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