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PSD2施行まで残り1年となったが、各銀行がどのようにして新規則を順守するのかの詳細はわかっていない。もうひとつの疑問は、アマゾンの特許技術「1-Click注文」のような、クリック1回で決済が可能なシステムをどう対応させるかという点だ。

PSD2によれば、一定の価格を超えるオンライン取引も、2要素認証が必要になる。

ヨーロッパでは、英国のモンゾ(Monzo)やスターリング・バンク(Starlling Bank)、ドイツの「N26」など、ネットやスマートフォンを利用した新たなバンキング形態を持つチャレンジャーバンクが人気を集めるようになってきている。従来型バンキングに伴う面倒な手続きをかなり軽減できることが人気の理由のひとつだ。

業界専門家のなかには、解決策として、銀行側が規制を回避するかたちでアプリをデザインし直すことを提案している者もいる。

たとえば、PSD2によると、残高確認だけなら2要素認証は必要ではない。ならば、生体認証でアプリの一部にアクセスできるようにしつつ、決済や取引履歴については、2要素認証を使ったログインを必要にするという方法だ。

しかし最大の課題は、膨大な数のEU市民に向けて、バンキングの使い勝手が悪くなった理由を説明しなくてはならないことだとカランは言う。

「EUの規制をつねに把握していない限り、PSD2による影響はどれも、若干の驚きをもって迎えられるだろう」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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