退職後の生活はどうなる? 成功に必要な10のこと

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キャリアから投資まで、さまざまなことで成功を収めることができるが、退職後の生活で成功者になることはできるのか? 私はできると思う。

退職後の人生に失敗した例は、今では誰しもほぼ完全に理解しているだろう。借金にまみれ、医療費はかさみ、健康上の問題に苦しんでいる状態だ。もちろん、節約する計画を立てて借金を返すこともできるが、必ずしも成功するわけではない。

ここでいったん、自分は十分な医療保険でカバーされていて、快適な引退生活を送るための十分な預金があり、自分の財力の範囲内で生活しているとしよう。それでも、退職後に失敗することはあるのだろうか? その可能性はあるが、幸せになるためにできることはまだいろいろとある。

私はこれまでの記事で、退職後の生活を成功させるのに欠かせないのは健康だと述べた。これは、体や心の健康にとどまらない。退職後の人生に関する専門家、ミッチ・アンソニーは最近ニュースレターで、次の10の要素を挙げている。

・コミュニティーとの関わり
・安定した社会的ネットワーク(活動的な社会生活)
・仕事(少なくともパートタイム)
・満足できる趣味
・考え抜かれた計画
・良好な家族関係
・コーチングやメンタリング
・身体的な活動
・何らかの運動・大義を支援すること
・課題に取り組むこと

もちろん、周囲から隔離され、退屈し、他者から挑戦を受けたり他者と関わったりすることがない状態では、退職後の人生を成功させることは難しい。火花がなければエンジンがうまく回らないのと同じだ。

「私は今まで『毎日が土曜日になる』と考えて引退する人たちを見てきた」とアンソニー。「こうした人はすぐに、かつて月曜日に抱いていた感覚を土曜日に持つようになる。不安を感じ、怒りっぽくなり、目的を失っている。1年以内に退屈し、それから退屈な存在になり、ただ自分を忙しくするためだけにあらゆることをし始める。私にはあまり良い生活には見えないし、私が考える成功した老後の送り方では決してない」

うまく行く引退計画を実践するには

それでは、うまく行く引退計画はどのようにして実行に移せばよいのか? まずは、退職後の自分の様子を思い描くことから始めよう。どのような1週間を送るだろうか? どのように時間を過ごすだろうか?

きちんと貯蓄しておくことで、退職後も快適に安定した生活を送れるはずだ。そのためには、確定拠出年金をしっかりと貯めておくこと。言うのは簡単だが、実行に移すのは難しい。非営利団体の米国老後保障機関(NIRS)によると、米国の確定拠出年金の拠出金中央値は55~64歳の間ではたった1万5000ドル(約170万円)だ。そのため可能であれば、生活費を抑えるように努力すること。

何よりも重要なのは、自分に大切なものを書き出すことだ。自分のリストと上記の10の項目リストを比べ、違いを見つける。また、投資信託企業や個人の資産管理のサイトをネットで参照し、退職後どれくらいの金が必要なのか、おおよその金額を把握しておこう。

翻訳・編集=出田静

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