それはつまり、自宅にいる時間を増やすこと。ただそれだけのことだ。とはいえ、公園に出かけたり犬の散歩をしたり、図書館に行くことをやめるわけではない。外で食事をしたり飲み物を飲んだりする回数を減らすだけで良い。それだけで、本当に大きな節約になるのだ。
個人向け金融情報サイト、バンクレート(Bankrate)の最新の調査によると、調査対象となった米国人の10人中ほぼ4人が、1週間に3回は外でコーヒーや飲み物を飲んだり、食事をしたりしていた。米国人がレストランでの食事やテークアウトに使う金額は、平均で年間2400ドル(約27万円)以上だ。
・バンクレートの調査によると、ごく普通の米国人が毎週テークアウトをするかレストランで食事をする回数は平均2.4回、スムージーや入れたてのコーヒーなど、店で用意された飲み物を買う回数は平均2.5回だ。また宝くじには、週平均17ドル(約1900円)を費やしている。これを年単位に換算すると、平均2944ドル(約33万円)となる。
・最低所得層(年収3万ドル/約340万円以下)の家庭は、店で用意された飲み物やレストランでの食事、宝くじに収入の13%を使っている。
・最高所得層(年収7万5000ドル/約840万円以上)の家庭は、店で用意された飲み物やレストランでの食事、宝くじに収入の2.6%しか使っていない。
では、私たちはどうすればよいのか? それは自炊を増やすことだ。肉屋に行って良い肉を買い、調理する方が、レストランで食事をするよりも1人当たりの金額は安くなる。また、レストランでグラス1杯飲むのと同じ価格で、手頃なワインやビールのボトルを1本買うことができる。
コーヒーについても同様だ。私は朝にジャワコーヒーを必ず飲んでいるが、スーパーでお気に入りのダークローストコーヒーを買い、自宅のフレンチプレスを使って自分でコーヒーを入れる方がよほどおいしいことに気づいた。
ほとんどのカフェはポットに入っているコーヒーをただ注ぐだけだが、私の作るコーヒーは新鮮で安定している。私がカフェに行くのは週に1回程度で、目的はほとんどの場合、社会交流かちょっとした会議だ。カフェで提供される値段の高過ぎる食べ物はだいたい避けている。
そうして節約した金は、緊急時のための預金口座か確定拠出年金に自動的に預けよう。引き出せない金は使うことができないからだ。