ビジネス

2018.10.12

フェイスブックが「ブルーカラー」特化で挑む業務メッセージ戦線

(Photo by Muhammed Selim Korkutata/Anadolu Agency/Getty Images)

フェイスブックは10月9日、同社の業務コミュニケーションツール「Workplace」の顧客向け会議Flowをサンフランシスコで開催し、登場から2年になるWorkplaceの新機能について発表した。

会場にはシェリル・サンドバーグCOOの姿もあったが、Workplace部門のオペレーションの大半はロンドンで行われており、同部門の指揮はフェイスブックの古くからの役員であるジュリアン・コドーニュがとっている。

業務コミュニケーション分野ではスラック(Slack)が先行しているが、Workplaceにはフェイスブックのニュースフィードと同様なアルゴリズムが導入されており、ユーザー応じて関連性の高い人やプロジェクトの投稿が、優先的に表示される。また、新機能として需要な投稿のマークづけや、スレッドをピンでとめる機能も追加された。

フェイスブックはWorkplaceのユーザー数の詳細を明らかにしていないが、世界で3万以上の企業に採用され、ウォルマートやデルタ航空、スターバックスでも導入が進んでいるという。

一方で、競合のスラックは7万社で採用され、利用者数は800万人に及んでいるとテッククランチに対し述べている。フォーブスはフェイスブックの広報担当に、Workplaceのアクティブユーザー数を尋ねたが、回答は得られなかった。

ただし、Workplaceが特定の分野で支持を広げつつあることは確かだ。米国で130年の歴史を持つ共同募金組織「ユナイテッドウェイ・ワールドワイド(UWW)」のスタッフらもこのツールを愛用している。

「Workplaceはスタッフの間で口コミで広まり、7月に試験的に導入して以来、アクティブユーザーは6000名に達している」と同団体の関係者は述べた。
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編集=上田裕資

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